千本堰堤 見学 その5


天端の見学を終えて右岸に移動してきました。
こちらには堤体の横に公園のような広場が整備されています。


堤体に近づいてみると
天端では感じませんでしたが
非常にエッジの利いた越流部であることが見てとれて
ある意味吃驚。

こんなにエッジの利いた越流部なかなか無いぞ…。


これは天端から見た越流部直下。

側水路だ…
これは機能的にどう考えても側水路だぁぁぁっ!!


右岸側から直下に近づいたところ。
絶対、側水路として機能しているこのデザイン。


越流部から来た水はこの管理橋(登録有形文化財)が
架かっている幅の川に流れていきますので
水流をこの幅までまとめなくてはなりません。

副ダムによる減勢池がなくても
直線流下等幅の越流だから波は起きにくいはず。


大正7年竣工のダムが側水路持っているってことは
直線流下等幅の導流部において
古来から用いられていた方法だったということなんだぁぁ

現場でくるくる踊ってしまうくらい衝撃的でした。


御影石の型枠はこのように今も美しい姿を見せてくれています。
あくまでも型枠
だけどメイソンリーフェイシングの魅力はこの型枠材としての
切石の美しさ。


松江市街からそんなに遠くないので
島根にお越しの際はぜひ見ていただきたい千本堰堤。
ダムサイトの道路を南下していくと三成ダムにも到着します。
ペアで愛でていただきたい三成ダムと千本堰堤でした。

 

おまけ

ほかの場所で見たことない…。


ダムサイトの左岸側にお社がありました。


石碑を見ると
なんと!!

松江市水道水神社

と書かれていたのです。
ご神体が何なのか気になって仕方がない。