関屋分水路と新潟海岸 その1

2022/3/21 更新


風雨の合間、荒れる海の横を通ってやってきたのは新潟大堰です。

信濃川の河口、新潟港から海岸沿いに7km程西にある
関屋分水に設けられた河口堰です。


新潟大堰の上は一方通行で車も通ることができます。
交通量はかなり多いです。


日本海に居座る寒冷渦の影響でずっと強風、断続的に雨という
見学に全く不向きな日でしたので綺麗に撮れた写真がありません。


なみなみの海側に対して穏やかな川側。
ゲートを挟んで向こうとこっちで水面が大違い。
色は似たような濁りっぷりですが。


大きな堰銘がどーん!!と設置されていました。


車は一方通行、可動堰の上下流には歩道があります。
しかし、工事中でした。
ゲート側の歩道は途中で作業ゾーンになっていて進めません。


堰の左岸側には閘門もあり舟運も確保されています。


河口堰ですので役割はしっかりとゲートを閉じて海水の遡上を防ぐこと。
そして洪水時には安全に流下させる為にゲートを開くこと。
ざっくりしすぎの説明ですが。
細かい調節はあります。念のため。


新潟大堰の横にあるのが国土交通省 信濃川下流河川事務所 関屋出張所の
横にある関屋分水資料館です。


休館日なしで4/1〜10/31は09:00〜19:00
11/1〜3/31は09:00〜16:30が開いている時間です。


中に入るとまず目に飛び込んできたのは
大河津分水・通水100周年記念幟

2022年、大河津分水は100歳になるのです。


そして関屋分水は通水50周年。
大河津分水と50年差。


関屋分水を俯瞰で見た写真です。
信濃川から関屋分水路が分岐するところには
信濃川水門があります。

この二つの水門で信濃川の水を本川に流す量
ショートカットで分水路に流す量
新潟市の中心部を守るべく水量をコントロールしているのです。


新潟市には鳥屋野潟(とやのがた)という公園整備もされている水辺があります。

ぺたんこの越後平野では水がたまった後、なかなか出ていかない事で
高度経済成長期には大変な水質悪化もあったそうです。

そしてこういう場所で怖いのは洪水の時。
わーっと水は集まる一方で流れ出ていかないのです。

そのため、排水機場が2か所設けられています。
60m3/sの排水能力がある親松排水機場(農林水産省)と
40m3/sの排水能力がある鳥屋野潟排水機場(国土交通省)があります。


関屋分水の模型です。
信濃川水門と新潟大堰と関屋分水路。