狭山池ダムカレー その1
2018/3/11 更新
大阪狭山市にやってきました。
ラバーダックにもお祝いしてもらった
狭山池築堤1400年記念マンホールがあちこちにあります。
大阪狭山市駅からてくてく歩くとすぐ狭山池に到着します。
ほんとに朝から晩まで
お天気よかろうが悪かろうが
とにかくたくさんの人が集まる狭山池です。
天端から北を見ると春霞でぼんやりしていますが
阿倍野ハルカスも見えてます。
周囲全部盛っているのでどこが本堤か分かりにくいですが
北側のこの直線部分が古くからある本堤に当たる部分。
すぐ横に立っているのが狭山池博物館です。
土木遺産展 関西のダムめぐり
という、とても嬉しい展覧会が開催されるということで
初日に一番乗りでやってきました。
期間中にこんな素敵な講演会も予定されています。
とても貴重なお話が聞ける講演会なので
とても行きたいけど仕事が…。しくしく。
博物館一階の特別展示室で開催です。
壁の案内ポスターが布引五本松と黒部です。
わくわく飛び込みました。
まず最初に神戸市水道局堤体三兄弟のコーナーです。
立ヶ畑ダム(烏原貯水池堰堤)の嵩上げ前と嵩上げ後の図面が公開されていました。
竣工時にはあの堤体直下の入り組んだ煉瓦壁の沈澄池がなかったけれど
嵩上げ後の図面にはきっちり書き込まれていてあれは増設部分だったのだと知る。
そして大きな写真で見ると千苅ダムが嵩上げを見込んで設計され
竣工した時は何となく不格好なのだけれど嵩上げされた後の美しさは
完璧な芸術作品としか言えない仕上がりになっているあたり
どれだけ設計が素晴らしいかを図面と写真で見比べられるのがほんとに素敵♪
ダムの型式など基礎情報とともに各地の名堤体を紹介するコーナーと
展示室の真ん中にずらっと並べられたケースに展示されたダムカードが
ダムカードコレクターのお客さんに大人気でした。
特に東京電力様が貸出してくれたダムカードは
特殊な条件を満たさないと入手できないので
関西エリアで実物見たのは初めてという人、ダムカードコレクターのご夫婦などが
食い入るように見ておられたのが印象的でした。
これはまだ持っていない…とか遠いなぁ…でも行くか…とか
楽しく集めておられる方の声は耳にしていて気持ちが良いです。
展示室の一番奥に関西電力様が黒部第四発電所工事における
大町トンネル貫通60周年記念ということで特別コーナーが設けられており
貴重な資料が、たぶん今まで公開されたことないよね・・・という社内資料が
いくつも並んでいてわくわくが止まらない。
第1工区 ダム本体他 間組
第2工区 骨材プラント 鹿島建設
第3工区 関電トンネル(大町ルート) 熊谷組
第4工区 黒部トンネル(立山ルート) 佐藤工業
第5工区 地下発電所 他 大成建設
これはもう丸暗記しておかないと。
そして黒部の太陽で第3工区が、プロジェクトXで第1工区が有名だけど
ほかの工区でも凄いドラマがあったのでもっともっとPRしてほしいのです。
骨材プラント死守の攻防とかもっと詳しく是非!!
そしてさらにさらに悲鳴を上げてぴょんぴょんしそうになったのが
関西電力様のダムが写真パネルで標準断面図とか図面付きで
たーくさん展示してあったこと。
うっわーっ!!
こ、このダムの断面図見たかったんだよぅぅ(涙)
由良川があるーっ♪
尾曾谷もあるよぅぅ(涙涙涙)♪
めっちゃ嬉しい!! ほんまに嬉しいよぅ!!
当然ながら展示室内は写真撮影禁止なので
ノート取りだして数値と図面をスケッチしていました。
学芸員の方の前でちゃんとやりました。ふふふん♪
最後のコーナーでは各地のダムと図面が並び
やっぱりここも分かりやすいのか一般のお客様に人気。
さらにダムカードのコーナーが展示室の外で別途設けられていて
そちらで熱心に見ておられるお客さんもいました。
いやー
すごい
すごく満足の展覧会♪
気持ちがうきうきしたところで次に向かうのは
狭山池のバックウォーター方面。
昔、昔、狭山遊園地があったあたりをてくてく歩いて
堤頂道路を南に進んでいきます。