三居沢発電所 見学 その3


百年館の二階のバルコニーに出ると水圧鉄管をこんな角度で見ることもできます。
残念ながらここで見えている階段通路は非公開なのでここから見ることしかできません。


そして気になるのは口をあけているレンガ造りの隧道のポータル。
こちらは1900年(明治33年)に出力600kWで運転開始した
二代目の発電所の遺構になります。


子供向けのスペースと本棚の中にきっちり貴重な文献がありました。
これは読まねば!!


三居沢発電所は今までに二度、建設地点を変更して出力を上げてきました。

まず最初に第一発電所が稼働しました。
出力5kW です。
宮城紡績会社の敷地内で作られました。

次に第二発電所が稼働しました。
さらに落差をとるために取水堰は上流に移動します。
こちらは出力600kWでした。

そして現在も稼働中の第三発電所ができたのが
1910年(明治43年)です。
取水堰はさらに落差と水量を稼ぐべくまたまた上流につくられ
現在の北堰に代替わりします。
出力は1000kWになりました。


現在、遺構として第一発展所と第二発電所の取水堰は
残っているそうですが当日確認はできませんでした。

宮城紡績会社のあった場所も今では別の会社の敷地になったりしています。


百年館の前に建てられた大きな石碑。
『水力発電発祥の地』の碑です。

日本国内で電気事業は
1883年(明治16年)に設立された東京電燈会社が
1887年(明治20年)に市内に供給を開始したことに始まりますが
これは火力発電で出力は25kWでした。

自社、工場用として初めて水力発電を行い動力源として使用したのが
宮城紡績会社で、ここ、三居沢発電所になります。

一般営業用として初めて水力発電の電気が届けられるようになったのが
琵琶湖疎水による蹴上発電所です。
運転開始が1892年(明治25年)になります。竣工当時は出力160kWでした。
こちらも現役で現在は出力4500kWです。
蹴上発電所は建屋や位置を変えていないため
現存する日本で一番古い水力発電所になります。


三居沢電気百年館と三居沢発電所(三代目)

ここは日本の水力発電発祥の地です。

仙台に来たらバスで簡単に来ることができます。
広瀬川の美しい水風景と
この地で頑張って電気を作り続ける発電所を見に行ってほしいです。

とても素敵な三居沢発電所。
ただ、文献の魔力にとらわれると時間が過ぎるのがあっという間なので
文献は一通り見学を済ませてからにすることをお勧めします。

 

おまけ

仙台でごちそう食べた♪


三居沢発電所見学の後
ダムマイスター仲間の炭素様の選んでくださったお店に来ました。
美味しい日本酒あるところとお願いしたのです。


お刺身盛り合わせー♪


ごぼうのから揚げー♪


仙台麩のくつくつ似たやつ♪
これ美味しかったー♪


大好きなのでカレイのから揚げも頼んじゃったよ〜♪


めひかりだと思いますがこのあたりから
写真の手ぶれが凄いし記憶があいまい。

とりあえず仙台は
美味しいものいっぱい食べた
楽しかった
また行きたい
という記憶だけは間違いなく残っています。