佐久間連合艦隊 再び その3


堤体見学で実は相当時間を押したのですが
本日のスペシャル見学コース・「佐久間連合艦隊作業風景かぶりつき」のために
船着き場に連れてきていただきました。

佐久間ダムは竣工してから上流で大規模な災害があった事で
堆砂が進行しています。
堆砂対策として平成28年度は

@湖内移送
ダム貯水池中・上流部の堆砂を浚渫船せん及び
土砂運搬船を用いてダム貯水池下流部へ移送する

A湖外搬出
砂利採集業者が実施している
搬出した堆砂は、コンクリート・アスファルト骨材等に有効利用

が行われているのだそうです。

このうち、@の湖内移送をでんぱつ様の所有する船が
Aの湖外搬出は砂利採取業者が自社の船で実施しています。


転落前科持ちなので移動中は着席していました。


新豊根発電所が見えてきました。
湖面からのビューは一味違います。


上流から砂を積んだ土砂運搬船二隻連結と押し船一隻がやっってきました。
砂を満載しているのでかなり沈んでいます。
押し船も凄い頑張っている。
うんしょっうんしょっ。


水位が高かったので堤体からかなり離れたところでようやく
佐久間連合艦隊の主力船に遭遇。


ポンプ浚渫船の第一佐久間丸です。


第一佐久間丸自体は浚渫に特化した船なので
移動する時は二台の押し船が接続します。


ポンプ浚渫船は湖底にホースを下ろし水と砂を同時に吸い上げ
水だけをダム湖に戻して砂を回収する仕組みです。
ごんごん吸引するよっ♪


こちらは第二佐久間丸です。
こちらも堆砂をごんごん吸引中。


「大嵐(おおぞれ)駅が見えましたよ」
「ああっ!!あれが飯田線でも有名な大嵐駅ですかっ」

富山村のアクセスに重要な大嵐駅。

この辺りは左岸側が静岡県、右岸側は愛知県です。
愛知県富山村は辺地にあるということで交通の便を考え
一番近い学校が静岡県側ということで越境通学がOKらしいです。


ダム湖畔に集落が見えてきました。
愛知県豊根村、富山地区の中心部です。
立派な屋根付きの全天候型グラウンドが高いところでキラキラしています。
災害時にもきっと避難場所として活躍してくれそう。


「なんかトンネルみたいな物が見えましたー」
「あれは旧飯田線のトンネルですよ」
「ええっ!!私、鉄ちゃんじゃないので価値が解らないんですが
中々見られないものですよねっ」

「水位が上がると水没しますから」

とても貴重な物を見ているのかもしれないのによく分かっていない。