佐古ダム 見学 その3
別の説明板に書いてあった重要ポイント。
近くの志河川ダムは越流していたから
佐古ダムも越流しているんじゃないかと
期待してやってきたのに越流していなかった理由。
佐古ダムは“冬期裏作用水の水源”なんですね。
なのでたっぷりお水は貯まっていますが
クレストから越流するほどではなかったという。
天端中央から下流を見たところです。
ほんとに曲線多用。
ここまでするということは相当のこだわりがあったと思います。
この部分だけじーっと見ていたら
塚原ダムの導流部と減勢部の接続にも通じる滑らかさ。
志河川ダムのように直線の漸縮型堤体導流壁ではないので
内側に傾斜させてはいない様子。
絞り込みが急ですが堤高が高くないので縮流による水の暴れはあまりないのでしょう。
減勢部に近づくにつれて導流壁の壁は高くなっていますが
傾斜させないでよいのが特徴なのかもしれない。
施工事例が少ないようなので個別に比較しないとなんとも言えませんが。
どうしてこの不思議な曲線全縮型堤体導流壁を採用されたのかは謎のまま。
もしかしたらこの場所にあったという佐古谷池のイメージで地域の方に
コンクリートだけど曲線を多用して優しい顔を見せたいというのもあったのかなと
現地でつらつら考えていました。
中々見られない珍しい構造をもった佐古ダムです。
越流している時の水の流れがとても気になります。
不思議なデザインの佐古ダム見学でした。