龍ヶ鼻ダム 見学 その2


左岸側から見た堤体です。
アバットメントにフーチングと薄くて低くて華奢な堤体導流壁の線に
堤趾導流壁と側水路が見えています。


こちらが現地の説明板です。


龍ヶ鼻ダムのお仕事はFNWPです。


堤高79.50mでなかなかの背高のっぽです。
堤頂長は215.0mでそんなに横長ではありません。
総貯水容量は1020万m3です。


フィレット付きの重力式コンクリートダムです。
丁度フィレットの上端あたりにコンジットゲートの呑口があるようです。


上流面の図です。
ダム地点で元々、川だった一番谷の深いところに
常用洪水吐が設置されていてそのすぐ横が選択取水設備です。

この図だけを見ると非常用洪水吐は堤体の中央よりに収まっていて
とてもアシンメトリーな堤体という印象はありません。。


こちらは龍ヶ鼻ダム パンフレットに載っていた平面図です。


上から見ると常用洪水吐ルートの延長に減勢池と副ダムと下流河川があり
非常用洪水吐の下には堤趾導流壁と側水路があるので
アシンメトリーな印象がグッと強まります。


ダム横の管理所の中で資料を閲覧できるスペースがあったので
パネルや工事誌、写真集を見せてもらいました。


こちらが写真集です。


建設中の白白コンクリートの堤体です。
打ちたて白白コンクリートはよいですねぇ。
経年コンクリートの重厚さももいいですけど。


気になったのはこの写真。
昭和の終わりならレヤ工法はもう世に出ていたと思うけど
ここは柱状ブロック工法だったようです。


こちらは豪雪地帯のダム建設ならではの風景。
冬季養生中のダム建設現場。


資料を見た後に直下に移動します。


常用洪水吐のラジアルゲートが格納されているゲートハウス。
そしてその壁と一体化して堤体に走る堤体導流壁。


薄っ。
細っ。
どれだけ華奢なんだこの堤体導流壁。