番外編 琵琶湖疎水 疎水分線 扇ダム 其の陸

そしてがっちり仕切られている扇ダム放水路の敷地境界。
ここから先に入ったら逮捕されます。

フェンスに張り付いて中の様子をうかがいます。
水路のてっぺん、放水路の分岐あたりからコンクリートの壁がずーっと続いています。
ここが扇ダムなのかはっきり分かるものはありません。
先ほど疏水事務所で閲覧させて頂いた写真から読んだ情報との共通点を必死で探します。

見せて頂いた写真は最近のものではなくかなり古いものでした。
どれだけ新しいと考えても昭和初期〜中期までの物と思われました。
なので現在、写真に写っていた建屋や橋、柵といった構造物はなくなっている可能性もあります。
決め手になりそうなのは水路の向きと遊水池の形。
扇ダムの端っこはすぐ第六隧道に入って暗渠になっている。
疏水分線で開渠になっている場所は扇ダムを含めてわずかしかない。
ここは見ての通りの開渠だし位置から考えたらこの場所は第六隧道のすぐ手前のはず。

この放水路に流れ出てくる水は3カ所の穴とてっぺんからの合計4カ所でした。
青写真にあった放水路の図を思い浮かべます。

奥に一つ、手前に三つの吐口。
これが野村 竜村 細川 の三つの庭園に供給される分の水なら
ここは扇ダム。
奥から流れてくる分は昨日の雨でオーバーフローして
扇ダムの遊水池スペースに流れ出している分と考えられます。

ということでこの目の前にあるコンクリートの壁が扇ダム(遊水池)であると確定しました。
ダムを下から見上げるのは大好きですが
遊水池の壁を下から見上げるというのはなんだか達成感が無くて悔しいです。
コンクリートの壁がきっちりバットレスになっているというのに。
水道施設でしかも普段人から全然注目されていないマイナーな場所なので
一般公開されることはまずないと思います。
疏水事務所の方でも皆さんがここを訪れて知っていたというわけではないくらいマイナーな場所です。
扇の形をした疏水分線の遊水池
それが扇ダムの正体でした。
京都のおまけ写真

疏水事務所の前庭で暑さをしのいでいたにゃんこ。
ジャストサイズでにゃんこ灯篭。