追立ダム 見学 その4
これだけ堆砂が進んでいても発電用ダムとしてはちゃんとお仕事ができるのです。
この取水口から取り入れられた水は下流にある坂州発電所に送られます。
透明な美しい水がスクリーンの向こうに流れていきます。
下流にある坂州発電所は川の横を通っている国道から見ることができます。
発電所のヘッドタンクです。
ここに追立ダムからの水が届いています。
水圧鉄管をかけ下った水が水車を回している発電所。
発電所のすぐ下に水車を回した水の出口があります。
坂州発電所全景です。
徳島県企業局の坂州発電所のページに詳細な情報があります。
昭和27年にできた追立ダム。
それは生まれた時から砂防と発電のハイブリッドでした。
重荒廃地の河川にある為にその堤体は痛めつけられコンクリートは削られ
とことん働いている姿をみせています。
越流部もエプロンも補強工事で竣工時とは顔が違います。
壮絶な姿だけれど
追立ダムはこう在るために生まれてきたのだから
仕事で傷ついた肌は別に恥じるものでないしむしろ誇りに思うべき
追立ダム自身がこの川に生まれた時から分かっていることだから
心配そうに見ることは失礼なのかもしれないな・・・
追立ダムは砂防堰堤として生まれたためにダム便覧には載っていません。
しかし、その姿は見る人に何かを伝える力があります。
大美谷ダムを見た折にはすぐ近くなので是非会いに行って
何かを感じてほしい。
そんな追立ダム見学でした。