追立ダム 見学 その1

2010/12/19 更新

大美谷ダムで夕暮れを迎え
この後はもう暗くなるだけだからダムめぐりを終了しようと思って山道を下ってきたときに
ふと頭に浮かんだのがこの追立ダムでした。

長安口ダム建設時に電力を供給するために造られたという発電ダム。

ダムの為にダムを造る。
もちろん長安口ダム建設後は地域に電気を送るために
活躍しているであろう発電ダム。

折角傍まで来ているのですから見に行かない方が無粋とハンドルを上流に向けて切りました。


R193を進んですぐ、トンネルが現れました。
追立トンネルです。

そのトンネルに入る直前にかかる橋。
橋の上からすぐ上流に追立ダムがありました。


視界に入った瞬間に背筋をぞわぞわっと走る物がありました。
これは只者じゃないぞ!!

対向車に注意しつつ国道トンネルと川の間のダム管理道路に車を停め
カメラをつかんで橋に戻ります。


岩盤に食らいつくコンクリート。
越流部に新しくコンクリートを継ぎ足したことが見てとれます。
フーチングなどはありません。
まさに食らいついているという印象です。


そしてなんという勾配かと驚くエプロンの一番下は大きな段になっていて
その上には鉄バクテリアが細く流れ赤々と筋を作っています。


右岸には水が流れています。
コンクリートで固められた水路ではなく岩盤の上に流れています。


水を吐いているのは右岸にあるローラーゲートでした。
扉体の中ほどから出ています。
子ゲート内蔵型ローラーゲートのようです。