番外編 音無井路十二号円形分水 見学 その2


ちょうど傍らに一本だけ咲いていた彼岸花にカラスアゲハが吸蜜に来ていました。
今年の初・彼岸花。
まさか地元でなく大分で遭遇するとは。
そういえば車中泊していた今朝の気温が15℃とか
大分って寒いんだなぁと実感。


彼岸花と円筒分水。
ピントを両方に合わせるには私の技量が足りない。
なんというか
こういう時はコンデジとか携帯カメラの実力がすごいなと思います。


横に立っていた石碑に二つの人型があったので
道祖神かな〜と思ったんですが
よくよく見たら左側の人型は鶴嘴持ってます!!
右側の人型は頭に鉢巻きしています。

これ・・
分水工事の記念碑なんだ・・

帰宅後調べたところ
この石碑は須賀勘助というこの分水事業に着手した方を祀る「頌徳碑」というものでした。


さらに石碑。
“水は農家の魂なり”
と書かれています。


もう一つ新しい石碑。
大谷頭取工管理道路開設記念碑とあります。

この分水の歴史は災害との戦いの歴史でもあったようです。
つい最近でも
平成2年7月
平成5年9月
と、土砂で埋没、決壊、暗渠の損壊など災害が続きましたが
険しい場所にあって復旧は困難を極めたそうです。

この分水を計画し難工事の末に通水に成功した後
災害で水路が破壊されてしまった責任を取って切腹した
須賀勘助のエピソードと重なります。

その問題を解決すべく、ここの管理に有益な
道路を造る計画が立ちあがり平成6年に完成したことについての碑でした。


美しい水を分け続けている音無井路十二号分水。

その働きを保つために
その役割を果たすために
地元の人が大事に大事に保守管理されています。

竹田を代表する円筒分水は歴史を感じられるとても素敵なものでした。