尾曾谷ダム 見学 その4


振り返ると貯水池側には取水口。
ここから水は発電所に送られるわけですが…


その貯水池の横にずーっとこんな水路が設けてあるのです。
今は水が流れていないので役目は分かりません。
しかしこの配置は…。


灌漑用水路でないことは間違いない。
ダムの直下は発電所で水車を回して発電した水はすぐ
日高川に流れていきます。


現場で頭に浮かんだ絵

それを確認するために大急ぎで天端を戻り
右岸側の貯水池上端を目指して移動です。

ああっ気持ちが焦るっ
もしかして
もしかしたら
ここってすごい歴史的価値の高い土堰堤っ


貯水池内に分水堤があるのが見えました。
そして水の流れがすごく早い。
貯水池の向こう側、山と貯水池の間をずっと走るコンクリートの壁が水路の壁です。


上流端に到着。
建屋のプレートを見ると「水槽見張所」の文字。
あ、やっぱり
尾曾谷ダム、ヘッドタンク疑惑、間違いなくヘッドタンクと確信。


そして凄い勢いで水が流れてくるこの場所で
貯水池側と水路側にきっちりルートが分けられていました。


手前が貯水池側
奥が貯水池の横を走る水路の取り込み口です。


そしてトンネルの導水路には立派な石造りのポータルが。


『世百利○』
草に隠されて一文字見えない…。
なんだろうなんだろう。
見えない文字は“水”かなぁ。


山をはさんで日高川の上流にある上田原取水堰堤から
トンネルの導水路を通って水が来ています。
日高川は上流部で蛇行が凄いのでショートカットで落差を稼ぐ
この方法でいくつも発電所が造られたそうです。