大坪川ダム 見学 その4


展示館の屋上展望台に上がると風車が何機も見えてきます。


鳥瞰図と説明板。


福浦風力発電所です。

吃驚するのは風車のサイズ。
すごいでっかいのです。

メインタワーの高さが70m。
ブレードが45m。
最新型だから出力も凄くて国産風車では最大の2,400kWの定格出力。


太陽光発電所のパネルについても説明が。
ここは豪雪地帯ですからパネルの設置間隔にもパネルの角度も
他の場所とは違う工夫がなされています。
電力会社様のメガソーラーですから隙無しパーペキ。


続いて実際の風車の足元にも連れて行っていただきました。
通常はゲートで近づけないようになっています。

積もった雪をさくさく踏みしめ滑らないように気をつけて進み
風車の足元に来た時、青い空の下で実に元気よく風車が回っていて
迫力満点。


建設時の様子を説明する写真を見せていただいたのですが
一番驚いたのはこの写真。

ブレードは一枚物で工場で制作し、近くの港まで海上輸送され
それをトレーラーで現地に運んでくるのだそうで。

荷台からぴーんと突き出たブレードはカーブでどうやって曲がるのかと。
新幹線の車両運搬と同じでこういう長大部品って運ぶ技術に感動する。


ハブ部分にブレードが取り付けられているところ。
この場所に幅100m以上の平地があれば制作も容易でしょうけど
そういう恵まれた場所ってほとんどないわけで。
スペースの確保が大変。
陸の上の風力発電所作るの大変。


そしてハブにブレードがとりつけられたら吊り上げです。

大きいけど大きいだけに精密なパーツ。
この作業は無風の時間を狙って一気に実施されるそうで時間との戦い。

この風車ができるまでの工程写真が見ていて面白くて仕方がないので
是非とも漫画か絵本にしてほしいなと感じました。
素人目線の突っ込み満開で描いてくれる方がいないものかなー。


ナセルと呼ばれる発電機の入った部屋の大きさは
巨大トレーラーの荷台のコンテナよりずっと大きいのです。
近くで見るとすべてのパーツの巨大さに吃驚します。

そしてブレードがもう怖いくらいシャープで。
このサイズの風車になると、ごんごん回っている時、先端のスピードは200km/hを超えているそうで
当たったら絶対ミンチ。
切断じゃなくてミンチ。

風車の足元でぼけーーーっと見上げていましたが
風力発電でよく言われる低周波は感じませんでした。
最新型はそういう点も改良されているのかもしれません。

また、北陸といえば夏の雷の数倍のパワーを持つという冬季雷。
夏のぽこぽこ細かく分散されて落ちまくるサンダーストームと違って
一発あたりのパワーが桁違いに大きい地面からの雷です。

もちろん夏には空からの雷もありますし風車はこれだけ背高のっぽになると
どうしても落雷が心配です。

でもさすがの最新型。
雷対策もばっちりだそうです。
安心ですね。