大滝ダム 竣工式 その7


国土交通省 近畿地方整備局長様と
国土交通省 水管理・国土保全局長様のスピーチの次に
大滝ダムを管理している紀の川ダム統合管理事務所長様より
大滝ダムの事業経過報告がありました。


昭和34年(1959年)の伊勢湾台風の時の写真です。

伊勢湾台風では
この川上村でも大変な被害が出ました。

翌年、大滝ダムの建設の予備調査が始まります。
しかし川上村には既に農林省(当時)の大迫ダムの建設が計画されており
水没区画の増加は村にとって大問題でした。
東の八ッ場・西の大滝といわれる激烈な反対運動が起きました。

大迫ダムは昭和45年(1970年)に工事が始まり
昭和49年(1974年)に完成します。
大迫ダムは利水専用ダムであり洪水調節機能はありません。


やがて地元の理解を得て工事が始まります。
これは付け替え国道の工事の様子です。

付け替え国道はダムができる事で道路が水没してしまうために
付け替えが行われるものですが最近のダム建設現場では
先に付け替え道路を建設するとその後から反対運動がどこからともなくやってきて
道路は高規格に作り替えてくれと要求しつつダムはいらないという事が頻発しました。
ダムを作らないなら道路は水没しませんので付け替えの必要はないというと
それに対しては付け替えを要求してくるという矛盾。
大切な国の予算を付け替えの必要のない道路に使えという
ダム反対趣味の人たちの意味不明な意見はどうして報道されないのでしょうか。
ダム反対趣味のレベルの一般人なら影響はまだ少ないでしょうが
県のトップがそういう思想だと本当に大変です。


大滝ダムとダム湖の横にこの高規格の素晴らしい国道が整備されたことは
このエリアの交通の便を格段に上昇させました。
今まで行くのが大変だった大台ケ原への時間も大幅短縮。
離合困難だった道は広くなり
災害時により安全なトンネルもできて地域の安全度が増しました。

平成23年の台風12号(タラス)による紀伊半島豪雨の時には
大滝ダムと川上村役場の間にある迫地区で大規模な土砂崩れが起きました。
大滝ダムのダム湖がなかったらこの土砂は河道閉塞を起こし
大変な被害が出た可能性があります。
またこの土砂崩れで道路が寸断されてしまった時に
ダム湖の両岸にあった付け替え道路が効果を発揮しました。
国土交通省は右岸側の道路を通行できるよう迅速に
迂回路を確保して地域のライフラインを守ったのです。


平成8年(1996年)に本体工事が始まり
平成14年(2002年)に最後のコンクリートが運ばれた時の写真です。


しかし一回目の試験湛水で上流の白屋地区に地滑りが発生しました。
白屋地区の方の移転が急務となり
この対策工事が完成するまで大滝ダムの試験湛水は延期されます。

そして平成23年12月、二度目の試験湛水開始
平成24年3月末にサーチャージ水位達成
6月には水位低下が完了して試験湛水は無事に終了しました。


試験湛水完了直後に上陸した平成24年台風4号。
いきなり大滝ダムはこんなに素晴らしい洪水調節をやってのけました。


2月に管理所前パネルで撮っておいた写真再登場。
この時の最大流入量は1650t/sですが
洪水調節で600t/sにカットしています。
1000t/sカット炸裂です。


そしてこれは平成24年3月30日
サーチャージ水位達成・クレストゲート試験の時の航空写真です。

この時、全国からダム仲間がたくさん駆けつけました。
地元の方もたくさんお越しになっていました。
ダム全体がとてもにぎわってお祭りムードで
本当に素晴らしい最高水位達成の日でした。


来賓の祝辞の後は感謝状贈呈。
大滝ダム建設の為に長く地元の意見をまとめて頑張ってくださった前・村長様です。


つい先ほど行われたばかりのダム湖名碑除幕式の映像も
現場にお越しになれなかったための為に流され
更に記念の語りという音楽と朗読があり竣工式は終了しました。


竣工式が終わったのでマイクロバスで大滝ダムに戻ります。
あ〜。
いい竣工式だった〜。

って・・竣工式見たの始めてですけど。