大滝ダム 竣工式 その1

2013/4/1 更新


平成25年2月、大滝ダムにやってきました。
大滝ダムを管理している紀の川ダム統合管理事務所のHPで
竣工式の日程が発表されたのです。

工事中からずっと見てきた大滝ダムがついに竣工です。

一年前のサーチャージ水位達成の日には全国からダム愛好家が駆けつけ
クレストゲートからの試験放流を愛でました。

その後、無事に水位低下を確認し、大滝ダムは平成24年からお仕事を始めていました。


平成24年台風4号の見事なピークカットのハイドログラフです。
台風17号でも1000t/sカットを見せてくれました。
もう洪水調節をバリバリにこなしています。

なので、もう仕事を始めているのにこんなに遅く竣工式?
という不思議な感覚になった愛好家もたくさんいたかと思います。


竣工式まであと一カ月と少しというこの日、大滝ダムは雪と風で冷え冷えでした。
天端から下流を見ると帽子もカメラもぶっとばされそうになり雪が顔を叩くような天気でした。

堤体下流の灌木が綺麗に伐採されています。
丸刈りにしたての頭のようなすっきり感。


天端から右岸のクレーン移動塔を見上げるとカバーをかぶせられています。


ここにあるのは富山の黒部ダムを建設した建設機械です。
黒部ダムでお仕事をした後、大滝ダムを造るために奈良県にやってきました。

非常に貴重な産業遺産でもあります。
そしてこの移動塔はここでお仕事を終えるので
大滝ダムを見下ろす場所で永久展示されることになりました。

その為にお化粧直しの塗装をしているのです。


右岸にはこんなパネルが設置されていました。
『大滝ダム今昔物語』

この時だけの展示で竣工式の時には撤去されると管理所で聞いて
慌てて撮影に行きました。


関西電力さんが保有している黒部ダム工事時の写真の数々。
ここにきたクレーン移動塔が黒部峡谷で仕事をしていた時の写真です。


大滝ダム試験湛水時の航空写真。
長いダム湖の端までお水が到達しました。


左は洪水対応の様子。
右は建設時の様子です。
コンクリート打設前から堤体完成、試験湛水までの様子。


試験湛水の時の美しい写真たくさん。
クレスト4門放流はサーチャージ水位達成の直後にきた前線による降雨で行われた貴重写真。


左岸にやってきました。
冷え冷えの大滝ダム。
寒そうです。


大滝ダムは他のダムと違って堤体に外部桟橋と呼ばれる下流を眺められる通路を持っています。
オープン監査廊。

サーチャージ水位達成の時にも通らせて頂きましたが
ここは本当にとても眺めがよいのです。

この時はまだ壁新聞などの展示物が直貼りでしたが
竣工式に向けてこの場所に展示用のパネルフレームを設置することになっており
そのいくつかで、ダム愛好家の写真展示をしませんか?
というお話を頂きまして現場を確認に来たのでした。

竣工式までに写真集めねば♪
という事でダム仲間に声をかけました。