大野池 見学 その3


天端です。

下流側を見下ろそうと思いましたが草木が生い茂って・・・

茂りすぎやろ!!

まったく下流面を天端から見ることができませんでした。

トコトコ引き返してラビリンスを愛でます。


もともとはよくある扇形の越流部だったわけですが
どういうわけか採用されたラビリンス。

しかし大阪府、保有しているダムは18基。
それなのに
曲線重力式の滝畑ダムに
曲線重力式でしかも真っ赤な新滝の池
日本で1、2を争う古いダム狭山池ダム
と、個性派がそろっています。

この上、ラビリンスまで加わったか〜


しかし

ラビリンスと言えば苫田ダムが今では真っ先に頭に浮かぶ方が多いと思いますが
兵庫県にも元祖かもしれないラビリンスがあります。


兵庫県加古川市にある権現第一ダム。
立派なロックフィルダムです。

この堤体の右岸にラビリンス式洪水吐があるのです。

そしてこのラビリンスは向こう側に見えている繋船設備の
インクラインと見比べていただけたらわかるかと思うのですが

気持ち悪くなるくらいでっかいのです。

苫田ダムのシャープでクールな近未来的なラビリンスと真逆の
ごつくて丸くてくねくねしている何とも生物的なラビリンス型自由越流式洪水吐です。



権現第一のラビリンスと比べると殊更に大野池のラビリンスは
ちっちゃくておもちゃみたいな可愛らしさがあります。

一応、上流面は曲線、下流面は角ばった形になっていて
苫田を少し意識しているかなとこちらに思わせるシャープなラインが
またまた可愛らしい♪


見学を終えて車に戻ってきました。
堤体直下の水田には今年も稲が育ち始めています。

かわいいラビリンスを備えて
灌漑のために頑張るアースダム 大野池でした。