奥津発電所調整池 見学 その4


対岸には余水吐と思われる半円形でスリットが入った部分がありました。
水圧鉄管への呑口はバットレス構造の直線部に近い場所にあります。
除塵スクリーンが目印です。


湖周管理道路最奥部からバットレスの直線部方向を見たところです。
日が沈んでどんどん暗くなってきています。
背後の山から何が出てきてもおかしくない。


立入禁止の対岸の通路です。
しかしなぜこの調整池は曲線をこんなに多用しているんだろうと不思議な感じです。

自然な山の形でなく周囲を完全にコンクリートで囲んで水槽にしているわけですが
とにかく曲線部が艶めかしいほど美しいのです。


歩いて来た管理道路を振り返ったところ。
湖面に映えるこの鉄さび色のアクセントが効いたコンクリート壁の色っぽさ。


長年使われてきた人工物と水面と夕暮れの空。

もっと早い時間にたどりつけたらよかったのにと
写真が撮れなくなる前の残りの時間をここで湖面を眺めて過ごしました。
(単に疲弊していただけかもしれません)


バットレス構造の水槽。
他では見られない特殊な構造物です。

中国電力さんってバットレス好きなんだなぁ〜♪

と、現場で思ったのですが帰り道、運転中に頭に浮かんでいたのは
日本発送電の建設したダムの事でした。
帰宅してから、昔、日本発送電に勤めておられたという方から
一泊でお借りした貴重な資料の写真を確認。

これは日本発送電の送電系統図です。

この送電系統図にはこのように本日見てきた平作原発電所をはじめ
6か所くらいのこのあたりの発電所名が記載されていました。
その中に奥津発電所もあります。
むー
つまりー
登録有形文化財指定を受けているクラスの発電所は
日本発送電時代の物ってことなのか?

だとしたら
中国電力さんがバットレスが好きってことじゃなくて
日本発送電がバットレスを選んだという事なのかな〜
本当のところは判りません。
素人のいう事ですからあまり信用しないでください。


奥津発電所調整池水槽

それはバットレス構造を愛でられる大変貴重な建造物です。

国内に現存するバットレスダム6基を見学してきた自分としては
このバットレス構造物を見ずにはおれませんでした。

恩原ダム見学の際には少し足を伸ばしてこの物件も愛でていただきたいものです。
苫田ダム見学の際に足を延ばしていただいてもいい感じです。
つまり、両方の中間地点ですね。

いい加減な自分の脳内情報でしなくてもよい疲労をしてしまった
奥津発電所調整池水槽 探索&見学記でした。

 

おまけ

明延&神子畑方面に行く時には気にならないのに
苫田ダムに行く時には目につく中国道の一部にだけ設置してある標識(?)


あ、出てきた〜

ちなみにこの時はちゃんと助手席に乗ってますので。


高機能

高機能らしい

何が高機能なのかはわからない

謎の高機能です