奥三面ダム 見学 その1

2022/4/21 更新

新潟県の奥三面ダム。

広島県の温井ダムと並んで日本で最後に竣工したアーチダムです。
日本のアーチダム52基のうち2001年に竣工した最後の2基のうちの1基です。


中々いけない距離という事で訪問機会に恵まれませんでしたが
やっとくる事が出来ました。

といっても早朝から苦難の連続でした。


道路通行止めの情報を新潟県側からの道でしか確認していなかったために
山形県側からの道で行こうとして通行止めに阻まれ90分近いロス。


新潟県の村上市側の朝日スーパーラインで行くしかないのですが
この訪問日のam11:00で冬季閉鎖になるために
ゲートが閉まるまでに見学を終えて戻ってこなくてはならないという
タイムアタック状態になってしまったのです。


ゲートを閉めるために朝から待機しておられた土木事務所の方に
行ってきますと声をかけて通してもらい
全前日から暴風雨という事で道はほぼ、落ち葉で埋め尽くされている中
雨は容赦ないけど、こういう時こそ安全第一確実にということで12km走り切る。


ということで無事に到着しました。


時間がないので駆け足で見学しなくてはなりません。

奥三面ダムは
堤高 116.0m
堤頂長 244.0m

ゲートレスクレスト 3門
オリフィスゲート 1門
小放流バルブ 1条
選択取水設備

総貯水量1億2550万m3

という新潟県が管理するダムでは一番貯水量が大きいダムです。


平成13年10月竣工です。
広島県の温井ダムも竣工式が同年10月です。
ホントに2基とも日本で最後のアーチダムなのです。


クリアに撮りたいのに雨ばっかり写る土砂降りの中
ゲートレスクレスト撮る。


オリフィスも撮る。

雨粒しか写ってないことにいらつくけど時間がないからとにかく撮るしかない。
というか風雨がひどすぎてカメラをきちんと構えられない状態。


チラ見えしている副ダムも撮る。
通廊が素敵。


右岸のフーチングと通廊とキャットウォーク撮る。
堤体の端まで白白コンクリート部分が残っている。
ど真ん中と下の方の縁だけ黒黒カビがついている。
ああ、見事に放物線アーチだなぁ。

がばぁっとオーバーハングしているドームアーチとは
カビのつき方が違いすぎる。


下の方に見えているのは小放流バルブですね。
その下に水飛沫が見えます。
河川水補給しているようですね。


天端に進みます。
空は明るい。
でもこれは雨雲の上からの光なので
乱反射して目が痛くなる系の明るさ。


天端親柱に「おくみおもてダム」の文字。


貯水池が大きいのはほんとに素敵。
これから冬の間に積雪もどんどんダム湖を埋めて
春には幸せ水位になるはず。


紅葉もこんなに美しいのですが林道閉鎖の日で平日で
天気は暴風雨という事でこのダムに来ているのは工事関係者だけという。
表面取水設備の工事で作業員の方々は来ていました。
一般客はいませんでしたが。