小原ダム(北陸電力) 見学再び その2

小原ダムに到着するまでに林道を走行中に解説を頂いていたのですが
小原ダムは堤体のある滝波川の周辺からも取水堰で水を集めて
ダム湖に送っています。


堤体に到着する前に木々の間にちらっと見えていた取水堰堤のひとつです。


このように元気よく水がダム湖に届いています。

取水堰堤がなければお水はそのまま流れていくだけですが
ダム湖に来た水は発電所で電気を生み出してから川に帰っていきますから
いらっしゃいませと言いたくなる。


小原ダムは初めて会いに来た時にまずびっくりしたのが立地でした。

この写真で分かっていただけるかと思いますが
堤体と下流の尾根でほぼ、すり鉢状になっていて
どこを川の水が流れているんだと思うほど狭隘な場所なのです。


天端に入らせてもらいました。
真新しいコンクリート。
そして積雪ポール。
ここは豪雪地帯です。
後、一か月もしないうちに雪が積もり始めるでしょう。


天端から堤体直下を見下ろしたところです。

信じられないほど狭い谷幅です。
よくこんなすごい所にダムを造ったなと思うくらい。


逆に、この狭い狭い両岸からの細尾根の間をコンクリートで固めたら
物凄くコンパクトなダムになったのじゃないかと考えてしまいそうになりますが
それは難しいというか無理。

尾根が細すぎるしその狭くなった谷間の向こうで滝波川は大きく蛇行しているし
安全に水を吐く場所がなかったりします。
そしてこういう天然の岩盤が見かけがこうだからと言って強固とは限らない。
水圧がかかった時に安全という保証もない。
ダムはとことん安全な構造物でなくてはならないので。

左岸の尾根はほんとに細い(薄い)し
枠工が施されていることからも分かると思いますが
あまり良い岩盤ではないようです。