尾口第一ダム工事 見学 その2


さてさて今時の男前になったと評判の下流側を見に行きましょう。

白山スーパー林道の横で景勝地という事にも配慮してなのか
堤体表面は越流面を除き、のっぺりコンクリートではなく
コンクリート型枠で模様が入ってお化粧しています。

うーむ。
今時の男子は化粧する事にも特に抵抗ないというし
まさにそういう感じだろうか。

個人的には機能美の塊が好きなので化粧型枠嫌いなのですが
ダムによっては物凄い大成功を収めているところもあったりするので
全否定はいたしません。

というどうでもいい話はともかく
ゲートレスの自由越流式になった事で完全に面構えが変わっています。

旧堤体では4枚の鋼製ゲートを3本のピアと両岸で支えていたのが
左岸の排砂路&維持放流路と越流部で、真ん中にドーンと橋脚という顔になったのですから
殆ど別人。


豪快に水を流しているこの部分は旧堤体でも在りました。
旧堤体では排砂路だったと思います。


工事が進む右岸には旧堤体のコンクリートが残っています。
表面をはつって綺麗に塗り固められて新堤体の一部になるはず。
土木遺産だった旧堤体の玉石コンクリートはちゃんと新堤体を支えるんです。

そして取り除かれた部分のコンクリートもまた新堤体の原料として使われるという事で
尾口第一のスピリットと体の一部は新しい顔になっても受け継がれていくんです。

これが北陸電力様のクオリティ♪
堤体を大事に大事にしてくださることは
久婦須第二ダムのゲートピアでも実感しました。


天端は通れるようになっていたので見下ろし写真。
相も変わらず激流の尾添川。


バトルダメージを受けて鉄筋が飛び出し、洗掘されて水たまりができていたエプロンも
がっちり固められて傷の名残はありません。

でもあれだけ洗掘される場所に在るダムなんですから
新堤体になったら洗掘対策はなされるはず。

それが堅ーいコンクリートで越流部を保護するのか
ゴムの耐摩耗性コンクリートプロテクターを張り付けるのか
興味津々。


天端から上流を見るとこんな感じです。

見事に区切られてます。
そして排水ポンプが頑張っています。