野村ダム 見学 その4
天端レベルから堤体を愛でた後、下流側に移動してきました。

野村ダムは下流側からのビューが凄くかっこいいというのを
ダム京のさんちゃん様の写真で見ていたのでわくわく向かいます。

視界が割と開けているので手前からも見えていたんですが
このあたりで足が止まりました。
な・・・
なんか
喰われそう
というか
撃たれそう
轢かれそう
な、なに この ド迫力
減勢工がくいっと曲がっているんですが
それがあまりにも巨大すぎて
恐竜が首をこちらに向けたような印象
戦艦の砲塔がこちらを向いたような印象
戦車がこちらに進路を定めたような印象
減勢工をこのレベルで正面から見たことは今までもありますが
野村ダムのこの迫力はほかのどのダムとも違っています。

日が傾いて下流面が影になり
クレストゲートにだけ日が当っているという事も関係しているのでしょうか。
怖いくらいの迫力です。

とにかく巨大な減勢工と副ダム。
距離が近いこともありますが曲がる角度が浅いので堤体が後ろに迫っている事も合わせて
圧倒的なパワーを感じます。

そしてクレストゲートも巨大です。
野村ダムのダムカードはコンジットゲートからの放流写真でした。
コンジットゲートの放流能力は250t/s。
クレストゲートの放流能力は2250t/s。
集水域の雨の降り方をよく知らないので何とも言えませんが
この差の大きさにびっくりしました。
クレストゲートを開けたらすなわち但し書きと言う事ではなく
クレストゲートでの洪水調節もよくあることなのだと予測できます。
野村ダムは最近、洪水調節方式を変更しました。
詳細は野村ダムホームページで確認できます。
top>ダムの働き>操作規則の変更について をご覧ください。
現地で入手したパンフレットにも最新のデータとして
新しい操作をプリントしたものが挟み込まれていました。
大規模洪水対応の操作から中・小規模洪水対応の操作に変更になったのは平成8年のことだそうです。
新しい操作の特徴はダム湖の水位がEL167.9mに達したら
300t/sから400t/sに放流量を増加させ流入量のピークまでこのゲート開度を保ちます。
これは一定量後一定開度方式と言う放流方式です。
それまでの操作では一定率・一定量放流方式で500t/sをトリガーに操作して
流入量より常に放流量が少なくなるように放流していましたが
下流に河道整備・堤防整備が十分にできていないこともあり
この方法では頻度の高い中・小規模洪水にはあまり適していないのではと言う事で
新操作規則ができたようです。
同じ悩みを各地のダムが抱えています。
国が管理している河川には比較的早く、河道整備、堤防整備が進みますが
都道府県管理の河川も流域にはありこちらの整備はどうしても国の整備に比べて遅れてしまいます。
純粋に予算の関係だと思います。
堤防さえしっかりしていれば計画している放流を行えるのに
整備されていない為に計画している放流を行えない
そしてダムに負担がかかるという状況。
多目的ダムの重責。
ダムは生活の基盤
ダムは安全の要

俺だって
いつも穏やかな顔をして
鯉幟や天端の屋台をみんなが楽しめるならそれに越したことはないと思ってる
でも
解って欲しいのは
俺は直轄なんだ
俺の肩にかかる“F”の重さは半端じゃない
鹿野川だってそうだ
そのために生まれてきたんだから
肱川を守るために常にベストを尽くす
それが“F”の使命だからな
こちらを見ている
ここにいる私に顔を向けてくれている
そんな印象が強かったせいでまたまた頭に湧いてきたのが
野村ダムの男前なメッセージでした。
肱川防衛隊 野村軍曹
カッコよさと迫力に気押され
帰り道も何度も振り返ってその顔を見てしまった
物凄い存在感のある野村ダムでした。