ニテコ池 その4


中堤を渡って左岸側に移動しました。
またまた池の横の道路を歩いて下堤へ。


下堤に到着。
こちらにも可愛い丸屋根の取水塔がありました。


水音がしていたので目を凝らすと取水塔の足元から元気よく水が流れ落ちていました。
越水浄水場に行くのでしようか。
ここは越水浄水場よりだいぶ低いのでポンプアップかも。
河川維持流量の可能性もある。


そして新緑で隠されてこの位置からはうまく見えないのですか
堤体に設けられたこの設備。
洪水吐です。


角度を変えて。
下池が安全に水を流すことができるように設けられています。


下堤の天端は交通量が多い道路になっています。


トンネルで下堤を抜けた洪水吐水路はこんな風に顔を出しています。


下堤の天端からは中堤と上堤まで見通せます。
ああ、春景色。


天端を渡って右岸にきました。
上流側は護岸のためにコンクリートブロックでぴしっとしています。


そして下堤の下流面。

想像していた以上に住宅地が近かった。
敷地はフェンスではっきりさせてあるとはいえ
なんという距離の近さ。

蛙股池のように境界があいまいになって
家が建てられているとかではないけれど。

そしてまっすぐに道路がついていて
この道路は谷底の筋で
多分、もともとの川の筋。

もし下堤が地震の時に持ちこたえられていなかったら
この一番低い谷筋に沿って濁流が襲ったのかと思うと
ほんとうに耐えてくれた事がありがたい。


下堤を見上げたところです。

阪神・淡路大震災から20年経ちました。

東日本大震災で決壊し下流に被害が出た藤沼ダム
古くから作られている土堰堤は築堤の過程も
下に液状化しやすい地層があるのかもはっきりしません。

土堰堤が決壊する理由は地震だけではなく
越水、溢水が起きた時に生じる堤体の洗掘もあります。

ライフラインとして働き続ける為に
被災しても安全である為に

改修工事を受けたニテコ池は
20年前の様子をみじんも感じさせない
穏やかで優しい土堰堤の素敵な春景色を見せてくれました。

 

おまけ

ニテコ池から阪神西宮駅まで歩きました。


その途中で見つけたお店。

ニテコ池からまっすぐ南下して
阪急の高架下にぶつかったら東に歩いて
西田公園という所の前にありました。

『ぎゅうにゅう屋』
という文字に心を打ち抜かれて入ってしまいました。
ぎうにう♪
ぎうにう♪
ぎうにう大好き♪
のど乾いていたからことさらに美味しかったー。