西平ダム 見学 その1
2009/8/25 更新
揖斐川に在る西平ダムは中部電力の保有する発電用ダムです。
このダムの歴史は古く
元々は揖斐川電力が建設したダムでした。
世界恐慌(1929年)の後、電気の重要が増加し始めた昭和8年(1933年)
揖斐川電力は自社発電出力増強の為に新しい発電所の建設を計画しました。
昭和12年に工事が始まり順調に工事は進んだのですが
完成間近の昭和14年3月に豪雨があり
更に融雪出水が工事中の堤体を襲うという災害が有りました。
工事期間を1年延長して昭和15年に竣工しました。
晴れた日の西平ダムです。
徳山ダムと横山ダムと久瀬ダム神岳ダムから来た水が
みんな通る西平ダム。
いつもお水たっぷり西平ダムダム湖。
上流から堤体を見るとこんな感じです。
天端に名前が入ってます。
ゲートピアにバルコニー風の足場。
ゲート点検用の物だったのでしょうか。
ダムの真横にあるリムトンネルっぽいトンネルには
人が入ってこないようにという対策なのか
高頻度で中部電力の社用車が。
ゲートキーパー。
西平ダムの横に来るとゲートから放流していないのにいつも素敵な水音が聞こえます。
それはどこからの音なのかというと右岸に設けられたこの素晴らしい魚道からなのです。
幾重にも幾重にも折り返すこの魚道。
見事な魚道です。
土木史的にも大変貴重なものだという事で見学が来るほどの代物です。
手前に建っているのが西平発電所になります。