二風谷ダム見学 その1

2023/3/11 更新

2023年1月、北海道にやってきました。
そして冬なので、ダムめぐりは無理だろうと思っていたのですが
ダムマイスター(専門家)でいつもお世話になっている尾山様に
ダムに連れて行ってもらえることになり、うきうきわくわくで
最初に連れてきていただいたのが二風谷ダムです。


夜の間に雪雲が行き過ぎてくれたおかげで見事に真っ青な冬空です。
国土交通省 北海道開発局 室蘭開発建設部 鵡川沙流川河川事務所(長い!)
の前のパーキングに到着。


周囲を見るとふかふかの雪。
足跡が一列ありましたがこれはキツネらしい。

新雪を踏むことに少し罪の意識を感じる対雪意識の弱さで
なかなか踏み出せない。

写真撮る時にだれも踏んでいない雪原を撮りたい欲もあり
足跡が残るので一番にふみふみしたい人の欲求を削ぐかなとか
気配りともいえない何かの気持ちが働いてしまうので
なかなか一歩を踏み出せない。


とりあえずこちらの方はそんなこと気にしていたら生きていけないくらい
対雪能力が高くていらっしゃるのでついていけばいいんだと
足跡を増やさないように足跡をふみふみしながら尾山様についていきます。

それにしてもこちらの壁の石張り、お洒落だなぁ。


遠くに見えるモスグリーンの建屋。
二風谷ダムのゲートハウスです。
あそこまで歩く。


新雪ふみふみしていく。
ふんわりまるい影になっている足跡は
昨日のものか今朝の物かはわかりませんが
足跡とか気にしないでも一降りであっという間に隠れてしまうわけで
新雪ふみふみの罪悪感は感じなくてもよい様子。


天端に到着しました。
有名な二風谷ダムには初訪問。
北海道のダムはそんなにたくさん見学できていないのです。


雪深いから近くにはいかないけどダム名碑発見。


貯水池。
雪原。
水面見えない。
全面結氷。


ゲートハウスから続く壁に水位標発見。
冬季で常時満水位の様子。
EL45.0mより少し低いくらい。

サーチャージ水位のEL48.0mより3mも高いところまで目盛があると
そこまで上げることを想定しているのかと思ってしまう。
上げたくなくても上がるかもしれないし。

たとえ設計洪水位超過してもゲートが壊れなくて
放流量がコントロール下にあればよいと思います。


貯水池に何かが見えたので高欄に近づいたら何やら怪しい丸い物が。

貯水池の分厚い氷の上で丸いものといえばアイスカルーセル。
作ろうとしていた名残ではないかと思います。
アイスカルーセル、どんどん北海道の冬の体験型観光資源になってほしい。


巨大な倉庫に見えるゲートハウスの足もとまでやってきました。
北海道開発局のマーク。


二風谷ダムに到着するまでの道中で、そっくりな厩舎を見てきましたが
二風谷ダムのゲートハウスは物凄く巨大で次元が違う。


貯水池は雪原でしたが下流は所々水面が見えています。


減勢工の壁とアバットの間のこのスペースは
非常用洪水吐のエプロンと水叩きになります。

今は堆積した土砂に草が生えていますが
非常用洪水吐が活躍するような事態になっていないことの証明かな。
流下阻害要因になっていなければ問題なし。

というか、パンフレットの写真ではここ、水没しているので
シーズンによって全然顔が違うのかも知れない。

もしかしたら高低差がわずかなので下流地形の関係で
常用洪水吐からの放流の時に運ばれてきた土砂が巻いて
このスペースに押し寄せてふんわり溜まってしまっただけの可能性もある。


ゲートピアの間から綺麗な青空と雪原貯水池がちらり。


おおお♪
栗本鐡工所様の作品だった♪
関西人嬉しい♪


二風谷ダムの写真ではモスグリーンの厩舎デザインゲートハウスばっかり見るので
こんなに真っ赤なゲートだったなんてそれだけでびっくりしました。