猫又堰堤 見学 その1

2015/4/21 更新


黒部峡谷鉄道に乗って欅平方面に進んでいます。
出し平ダムをすぎてダム湖を見て
次の駅は猫又です。


猫又駅に着く少し前
視界が開けたところで目に飛び込んでくるのが
黒部川第二発電所です。
これは2011年の写真。


巨大な発電所建屋の前の真っ赤な橋が目を引きます。


この橋の下は今、真っ白な川砂で覆い尽くされ
その横を黒部川の水が流れています。

この橋を支えているコンクリート。
猫又堰堤のゲートピアです。


お世話になっているダム工学会の方から見せて頂いた
在りし日の猫又堰堤の写真です。
ローリングゲートを備え
発電所側の左岸には魚道と流木路
滑らかで緩やかなエプロン
右岸には下流の柳河原発電所に送る水を取り込む取水口と
沈砂地などの設備があったようです。

大正13年頃に日本電力調査班が作成したとされる
「黒部川水系発電所計画」です。

現在は欧州のお城風外観で宇奈月ダム湖畔に立つ
新柳河原発電所のあるあたりに柳河原発電所はありました。


昭和11年に運開した黒部川第二発電所。
上流の小屋平ダムからの水で発電しています。

この歴史ある発電所とその前にあった猫又堰堤を含め
黒部川を襲った大災害。

それが平成7年7月豪雨です。