鳴鹿大堰 見学 その3

再び鳴鹿大堰の方に戻ります。


左岸側の魚道です。
魚道観察室もばっちりです。
魚の種類によって二種類の魚道を用意してあるというのも特徴です。

鳴鹿大堰の横のある九頭竜川資料館の わくわくRiver CAN のHPでは
魚道のライブ映像が見られます。

近畿地方整備局 福井河川国道事務所の鳴鹿大堰のページでも見られます。


魚道の方に魚を呼び寄せる為の呼び水。
凄い豪快に流れていました。
凄い流量でした。

川の水が減った時にこの流れが無いと流れに逆らって遡上する魚は
ゲートの方に集まってしまうのだそうです。
そんな時にはゲートの横から階段式魚道の方に秘密のトンネルが開いて
魚を誘導するのだそうです。
その秘密のトンネルはデニール魚道というんだそうです。
このように水量が多い時には使われません。


さて主役。

ダブルトラニオン構造自動調芯軸受け油圧シリンダー直吊り式フラップ付シェル構造2段ローラーゲート(笑)

実に綺麗な水流です。


静から動に代わるこの水面が本当に綺麗でしばらく見とれていました。


ふと眼を上げるとたくさん飛来していた水鳥が一斉に上流へ。
バードウォッチングにも最適の場所のようです。


下流側をみるとこんなにたくさんのお水が流れていました。

雪国の春

雪が溶けだしてたくさんの水が川に流れる春がやってきました。



この新しい鳴鹿大堰はじつは3代目です。


灌漑用水を確保する堰=頭首工として元々、十郷大堰というものがあった場所に
戦後の食糧危機に対応するために作られたのが先代の鳴鹿堰堤です

昭和29年に可動式ゲート5門、堤頂長273mという近代的な先代の鳴鹿堰堤ができました。
しかし鳴鹿堰堤は長く使われ老朽化して役割を全うできなくなっていました。

そしてこの鳴鹿大堰が作られ、役割を譲られることになったのです。
鳴鹿堰堤は撤去され、今は面影はありません。

この場所はずっと
人々の為に水を送り届ける為に
昔から頑張ってきた堰の
歴史のある場所なのです。



人々の暮らしを潤すために
鳴鹿大堰は自慢のゲートを操作して
これから第一線で頑張るぞという
やる気を感じるシルエットを見せてくれていました。

 

鳴鹿大堰の“MB”の謎、解明される

MBは
可動(movable)  灌漑用ダム(barrage) の略号なのだそうです。

 movable barrage

頭首工だった鳴鹿堰堤の血統を守ってくれているネーミングだったんですね♪