鳴鹿大堰 見学 その2
訪問したのは土曜日だったので管理所は閉まっているだろうなと思ったのですが
ちょうど郵便配達の方がすっと玄関から入って行かれたので
玄関の鍵が開いている事に気づきエントランスに入りました。
入ってすぐ、ミニ幟が立っていてすぐに見つかりました。ダムカード。
そして
これこれっ!!
こういう地図が欲しかったんですよ〜
表じゃなくてね〜
こういう地図になっているのが凄く欲しかったんですよ〜♪
と、独り言満開で大喜びした日本全国ダムカード地図。
壁にこれを貼ってね
訪問したダムにピンを立てて
ここに行ったぞ〜と嬉しがりたいわけですよ
と、にたにた見ていたら
ダムカード配布ダムが無い県が…目立つ。
鳴鹿大堰の仕組みについて詳しく説明がされています。
仕組みと役割が分かると楽しいのはダムに限ったことではありません。
なんでも、わかりやすい説明とわかりやすい図がやっぱり大切なんですね♪
そしてこれが自慢の最新技術。
鳴鹿大堰のゲートは
油圧シリンダー直吊り式起伏ゲート付2段ローラーゲート
なのです。
わはははははは。
ローラーゲートの種別はというと
フラップ付シェル構造ローラーゲートです。
そこに今回アピールしないといけないもう一つの技術
ダブルトラニオン構造と自動調芯軸受けがあります。
これを全部つなげると・・・
ダブルトラニオン構造自動調芯軸受け油圧シリンダー直吊り式フラップ付シェル構造2段ローラーゲート
おおおお〜
中央越流型非対称放物線不等圧アーチ式コンクリートダム
を凌駕する長さになった。
わはははははは。
なにが楽しいのか人にわからないところで異様に盛り上がってますね。
すみません。いつもの事なので許してやってください。
この構造の利点はコストパフォーマンスとメンテナンスの容易さもありますが
ゲート支柱の上に乗っかる建屋が無くて済むのでコンパクトにまとまり
景観に影響を与えにくいという事もあるんだそうで採用に至ったとか。
誰もいない管理所で一人大ウケした後にお隣の九頭竜川資料館
わくわく River CAN へ行きます。
管理所でも貰えますがこちらでも配布です。
ダムカードがミカンのようにてんこ盛りでお出迎え。
まだ発行して間もないですから。
資料館の床には1/7500スケールの九頭竜川流域の航空写真です。
こういうのを見て床を這い這いいろんな所を探すのが楽しい♪
ゲートの運転ができる模型です。
構造が良く解るように精密に作られています。
一通り展示を見た後、ダムカードを貰いに玄関に戻り
ダムカードを手にしたまま、カウンターの中のガイドのお姉さんたちに御挨拶。
「こんにちは〜。鳴鹿大堰のパンフレットくださーい」
「はい」
「詳しく諸元の書いてある奴があったらそれもくださーい」
「はい。これでいいですか」
にこやかに、てきぱきパンフレットをご用意くださるおねぇさん♪
「ダムカードの出はどうですか」
「はい。皆さん良くお持ち帰りになってます」
「おお。それは素晴らしいですね〜」
「集めてらっしゃるんですか?」
「はい。数日前に鳴鹿大堰でもダムカードが出たと聞いて飛んできました。
この後、森湖スペシャルのダムカードを貰いに真名川ダムと九頭竜ダムに行くんです」
「(笑)」
「森湖ご存知ですか?」
「はい」
「では是非当日は真名川ダムに来てください。現地でお待ちしております♪」
と、とりあえずPR。
「しかし何なのかなぁ・・・この“MB”」←聞こえるように独り言
「あ、それなんですが、さっきもお客さんにそれを聞かれて何なのかわからなくて答えられなかったんですよ」
「ん〜。これ、マニアの中でも今のところ謎なんですよね」
「他のカードでは“R”って書いてあるんですよね」
「え?“R”?」
カウンターの中の別のおねぇさんが取り出して見せてくれたのが
何故か摺上川ダムと九頭竜ダムのダムカード。
「こ、これはまた偏った…何で摺上川が突然現れるのか不思議ですが
あの・・この“R”と書いてあるのはダムの型式を示しておりましてですね
摺上川と九頭竜は両方、ロックフィルという型式なので“R”の記載なんです」
「え・・・」
「たとえば真名川ダムみたいにアーチ式ダムの場合はここがアーチの“A”になるんです」
「そうなんですか知りませんでした」
「ダムには他にも型式があって仏原ダムみたいな重力式なら“G”ですし
中空重力式というのは“HG”、今のところダムカードにはないんですがアースダムなら“E”になりますね」
お姉さんたち初耳だったらしく吃驚してました。
「ではこちらのアルファベットは…」
「これはダムの役割を示す略号なんですよ。
たとえば鳴鹿大堰の場合はFNWなので
洪水調節・不特定用水・水道用水の為のダムだとわかるんです。
九頭竜のカードにはFPとあるので洪水調節と発電用のダムですね。
摺上川のカードはFNAWIPなので洪水調節、不特定用水、灌漑、水道用水、工業用水、発電と
ほぼフルセットになります。」
熱心にメモをとっておられたおねぇさん。
書ききれなかったか…
「それはどこかのホームページとかで見られますか」
「ダム協会のダム便覧が分かりやすいですよ。」
と、さんざん喋った後になんだか急に恥ずかしい気持ちになってしまって
意味不明の照れを残して去りました。←何を照れているのかと
熱心に聞いてくれたおねぇさんが素敵だった わくわく River CAN。
という事で無事に頂きました。
鳴鹿大堰のダムカードです。