名塩ダム 見学 その3


今回の工事で撤去されたゲートと逆凸型に改修された常用洪水吐越流部です。
真上から見下ろしたところ。
早速水位がそれなりに高いのでさらさら流れ出ています。


下流側を見下ろしましたら
水量が少なくて流木が邪魔しているせいで水が左に寄っていました。
施工が悪いわけじゃなくて流木のせいだから。


天端のマンホールは六茫星。
西宮市のマークです。


ゲートが取り払われた支柱です。
貯水池側の高欄はパラペットタイプです。


ゲート部分では下流側と同じくガードレール高欄。


取水塔から見下ろしたところです。
真白コンクリートよいですね。


ゲートを上流から良く見えるポイントがないか湖岸を移動します。


なかなか難しいです。
シーズンが悪い。
木が茂りすぎなのです。


何とかズームで撮影。


右岸側にも回ってきましたがどうもよく見えませんでした。


堤体に戻って直下に降りました。
ますます草が茂ってきております。


自分は毒虫、毒蛇以外は平気なのでざくざく進んで直下へ。
このとおり、下流に降りてもよいビューはありません。
念のため。


名塩ダムの治水活用は兵庫県様が進めておられる流域治水の一環です。


二級水系流域治水プロジェクト 阪神西部(武庫川流域圏)の総合治水対策【位置図】


こちらは近畿地方整備局で公開されている武庫川の総合治水対策の説明です。
名塩ダムだけではなく、神戸市水道局の千苅ダムの治水活用も含まれています。

武庫川には平成の初めにダムを造る計画が持ち上がりました。
武庫川本線生瀬地区に県瀬予定の治水を主目的とするダムでしたが
建設されないことになってしまいました。


それに伴ってダム以外の、または今あるダムを使っての流域治水を
進めていくことになったのです。


武庫川の概要


武庫川は県管理の二級河川です。
でも一級河川並に影響が大きい川です。

流域人口が全国10位、想定氾濫区域資産も全国10位。

兵庫県様としては何としても治水安全度を上げていかねばと
頑張っておられる川なのです。

打てる手は全部打つ。

そして白羽の矢が立ったダムの一つが西宮市水道水源を引退していた名塩ダムでした。


当日、私がひるんで進まなかった所を進んで
兵庫県県土整備部の方が撮ってきてくれた写真です。

真正面ではないですが堤体がとてもよく見えます。

武庫川の支川の更に横で治水を頑張るために復帰した名塩ダムの見学レポートでした。