室生ダム副ダム 見学 その3


堤体上流面からの正面図です。

堤体全体は
重力式コンクリートダム
堤高 14.5m
堤頂長 114.0m
堤長幅 2.0m

ラバーダムは『ゴム引布製起伏堰』が正式名称。
鋼製ゲートが扉体(ひたい)と呼ぶのに対して袋体(ふくろたい)と呼ぶそうです。

堤高 6.0m
天端標高 EL294.5m

水位が袋体の上に達し、EL295.3mとなると袋体はぺたんこになります。


室生ダムは山奥にある様に見えますが上流には大きな住宅地があります。
上流に人の暮らしがあるとどうしても水質は悪くなるのです。

室生ダム副ダムの仕事は
水をためて水質悪化の原因物質(水に溶けない栄養塩類・アオコ発生の主原因)を沈殿させる
堤体を越流する時に空気に触れる事で水が酸素を取り込み、水質がよくなる
土砂の流入を食い止める
そしてレクリエーション機能となるようです。

副ダムにたまった水質悪化の原因となる沈殿物は年に一回、浚渫して取り除いているそうです。
浚渫は大変コストがかかりますが良いお水の為にはとても大切な事です。


しかしこのダムは地味にかっこいいですね。

特にその岩盤の上にコンクリートが食らいついているのがたまらん好きです。


2011年はこの後、浚渫作業が終了したらまたぷくぷくになるとのことでした。

また春になってぷくぷくになったら写真を撮ってきて追加することにします。



という事で
2012年4月に再び見にやってきました。


桜も綺麗です。
個人的にこれが一番桜らしくて好きなシンプルな一重の白い桜。


ダム湖はお水いっぱいいっぱいです。
室生ダム副ダムはどんな風になっているんでしょう♪


おや?

うわっ!!
水位高すぎてゴム堰も固定堰も水没してるよっ!!

思いっきり意表を突かれました。


という事で予想外の水位で予想外の姿を見せてくれた春の室生ダム副ダムでした。