村山下ダム 見学 その2


これは宅部池の余水吐になります。


公園内をめぐって川に接続しているのでしょう。
水路が敷地内に長く伸びていました。


水路を追ってうろうろしていると木々の間から突然、堤体が見えました。
これが村山下ダムの堤体です。
大きいですねー。
この位置からは全体を撮れませんでした。
堤体の半分くらいがやっとです。


やっと到着したのでうきうき近づいていくと
何やらただならぬ雰囲気を漂わせる物が視界に入ってきました。


村山下ダムの堤体右岸側に設けられた余水吐です。


なんて美しいカスケード型♪
ダイナミックな岸谷ともコンパクトで段が大きい一の井手とも違う
実に優美なカスケードです。


村山下ダムというと取水塔ばかり有名ですが
どう考えてもこの余水吐のカスケードの方が迫力も美しさも勝っています。


岸谷や一の井手のカスケードとはっきりと異なるのは
一段ずつに水褥池が形成されるように深く掘りこまれていることです。


幅も広いし一段ずつが弧を描いて曲線だし
これだけの段を一つずつ流下して
穏やかな水流になって行く様を想像すると
わくわくが止まりません。

ま、草がかなり繁茂してしまっていますので
本来の水流を見る為には草刈りは必要かもしれませんが。


余水吐の一番上まで横を登っていくと上に説明板がありました。
ここは十二段の滝という名前が付いているようです。


竣工直後の様子ですね。
見事な石張りです。


これは国立国会図書館で見つけた設計図になります。
図面で見ると緩やかに見えますが実際はかなり急勾配。


いきなりとても綺麗な余水吐を見て気持ちが高まります。