武庫離宮の天皇の池 見学 その1

2017/5/31 更新


山陽電鉄 月見山駅にやってきました。
初めて乗りました山陽電鉄。

今日はこの駅から、須磨離宮公園の裏の山を目指します。


須磨離宮公園の正門です。
平日でもお客さんがすごく多いです。


訪問したのが丁度、バラのシーズンでしたから。


ふんだんにお水が流れる贅沢な造りの公園です。
ここの水も琵琶湖の水なんだろうか…。


2016年の11月に神戸で開催されたwDN-Kobe。
この時に神戸市水道局の松下様が発表されたスライドです。
武庫離宮というのが実は元々の正式名称。
先の大戦で焼失してしまい、駐留軍がその土地を使った後
神戸市が須磨離宮公園にしたそうです。

で、この武庫離宮の為に、綺麗な水を確保する必要があり
水源地として離宮の傍の天井川上流に堰堤を造り
貯水池を築造したのだそうです。

この池には“天皇の池”という名前がつけられ
現存しているという事を聞いて、わくわくが止まらない。

そしてこの天皇の池が凄いのは
神戸市水道局様の得意技(?)
立ヶ畑ダムと布引五本松ダムに続いてこの場所でも
大雨の時に貯水池に濁水が流れ込まないように
バイパストンネルを持っていることです。
大正6年だから1917年。


その天皇の池の横のバイパストンネルと同じ造りのトンネルが
須磨離宮公園内にあるという事なのでうろうろ。


バラが綺麗。


バラの写真ばかり撮って目的を見失いそうになっていたところに
トンネルが登場しました。


2014年に須磨離宮公園は100歳になったそうで
園内のあちこちにこのような説明板が立てられています。

『これに似た形のトンネルが天井川を1km程 上流に上った場所にあります』
『離宮の水源地として造られた、通称「天皇の池」という堰き止め池の脇に現存しています』
『増水時に貯水池内に土砂が浸入するのを防ぐ為に造られました』


図も掲載されています。


そして写真まで!!
すごいすごい!!
ホントに排砂バイパストンネル(Sediment Bypass Tunnel )だ!

ふむふむ
こういう配置なんですね。
しかし
貯水池の割にものすごくでっかいトンネルのような気がする。


こちらの公園内のよく似たトンネルの方は人が通るわけなので
内側は煉瓦積み。
この辺りは天皇の池の横のトンネルと違うはず。


馬車が通れるくらいの幅と高さ。

うーむ。
どっちかがどっちかのテストケースなんだろうか。
材料が余ったからとかは考えにくいし。