元小屋ダム 見学 その2


ちょっと高くなったところから天端を見下ろしたところです。

元小屋ダムはそんなに巨大なダムではありません。
堤高は32.0m
堤頂長は86.0m
コンパクトなダムです。


本来なら、ダム湖の水面が見えるはずなのに…


「・・・・・。」
「これでも減った方なんですよ」
「あんまりや・・・」
「表面だけじゃないんですよ」
「え・・」
「流木が立っているのわかります?」
「そ、そういえばいくつか・・・」
「流木が立つくらいそのくらいの深さまで全部流木なんですよ」

こんな酷いの見たことないっ!!

36水害の後の佐久間ダムとか
2004年の二風谷ダムとか
こんな風だったということなんだろうかと現場で呆然。


「ダム湖の奥まで、見えるところ全部流木でしたからね〜」
「しかもものすごい厚さに重なっているということは取水に影響がっ…」
「取水にも影響でますけど網場ありますし。
それよりもゲート大きく開けたらこれ出て行っちゃいますから
早く揚げないと困るんですけどね」
「揚げる場所がない…と」


ショックで足元よぼよぼしていますが
転ばないように天端を移動。
階段を転ばないように登ります。


ちょっと高いところから見たところ。
ここも両岸が岩盤なので洗掘とかはなかったのはよかったです。


巻き上げ機を横から。
竣工時の物がまだしっかり現役です。


田原製作所製ですからね。


ゲートピアにつけられた階段を見下ろしたところ。
このビューはラジアルゲートじゃないと見られない。


ずっと下流をみると尾根が低くなり川幅が広くなっていました。
河原が形成されていたりして普段のゲート放流がない時は
河川維持流量でさらさら流れているんでしょうね。