MM2025 真名川ダム その1
2025/8/11 更新
梅雨が来たと思ったらあっという間にいなくなって
各地で水不足、渇水の危機感が増してきた7月下旬。

森と湖に親しむ旬間でやってきました、“奥越のイージス”こと真名川ダム。
イベント当日朝一番に到着すると利水放流バルブから放流していました。
という事は噴水は出ていないということに。

堤体の方に移動すると工事看板が立てられていました。

法面補修工事のお知らせ
痛んだアンカーキャップの補修…。

写真で位置が示されていたので確認。
あ、右岸側のここか~。

天端から工事現場が見えています。
足場が組まれているのですぐわかる。

真名川ダム下流右岸に見えているこのコンクリートの面は押さえ壁です。
山の中に断層があるなどアーチダムが地山に伝える力(アーチスラスト)を受け止めるのに
やや脆弱であると判断された時に、アーチスラストを受け止めるだけの頑丈な地山に
改良する工事で有名なのが鬼怒川の川俣ダムのこだわり技術
トランスミッティングウォールと三種類の岩盤PS工です。
真名川ダムでは川俣ダムではワイヤーを用いたパートを更に強度の高い鋼材にして
同様に地山の強化をはかったと建設記録で読んだ記憶があります。

噴水が出いないのはちょっとさみしいですがバルブで出していたら仕方ない。

昨年は無かった野外展示物がどーんと鎮座していました。
しかも立派な説明板つき。
昨年の森湖で交換の苦労話をお聞きしていた乗用洪水吐のシリンダーです。

なんと日本で唯一の構造。
真名川ダムのコンジットは高圧ローラーゲートです。
ローラーゲートで開閉と圧着を一本でやってしまうシリンダーは日本でここだけ。
開閉と圧着を一本でやってしまう優れもののシリンダーは
ラジアルゲートだったら宮崎県の綾北ダムの常用洪水吐もありますが
構造が難しくなるのでほとんどありません。
自分の場合はそんな珍しい構造のゲートをダム巡りを始めて早い頃に見てしまったので
希少な技術とは長い間気づきませんでした。

設置してある場所はこういう所なのですが・・・
今年の初めの豪雪ではここは雪に完全に埋もれていました。
九頭竜川ダム統合管理事務所のXのポストでその様子を見ています。
管理所への道は完全に雪で閉ざされるので横の国道トンネルの中から
管理用トンネルで管理所まで通勤されるのです。
シリンダーは冬の間は真那姫のように雪から守る工夫をしなくてはいけないかもしれません。

森湖の幟がぱたぱた。

スタッフの方がおこしになり、イベント準備が始まります。

はびりゅうがお勧めしてくれていたこの日の笹生川ダムの見学会。
後で参加した方にお聞きしたのですがクレスト放流していたとのことで
参加した方はとても貴重な姿を見られたとのことでした。

展示ブースを見てヒントを探し、クイズに答えると記念写真がもらえる企画。

無事に全問正解してダムカード風記念写真をゲットしました。

国土交通省のブースです。

令和7年は真名川ダム建設のきっかけになった奥越豪雨から60年です。
ということで記念ダムカードが配布されました。
すばやく確保。
奥越豪雨と真名川ダムについては昨年のwDN2024帝都で
思いっきり語らせてもらいました。
竣工してから洪水調節(防災操作)を実施したのはなんと4回。
とても少ないです。
なので“ 真名川ダムは大きすぎる ”とよく言われますが
けっして大きすぎるという事はないのです。
奥越豪雨がどれだけ物凄い雨だったか
それを超える雨が来ても下流を守れるように設計されたのが真名川ダムです。
国土交通省直轄ダムでNo.1の相当雨量398mm
8900万m3の治水容量
真名川ダムは奥越のイージス。