宮川ダム管理室 探検 その1
2016/2/21 更新
三重県の宮川ダムは何度も訪れているダムの一つです。
なんで何度も行くかというと単純にかっこいいから行きたくなるということなのですが。
これは2009年の写真
これは2013年3月にゲート取り換え工事で一枚ゲートがない時の写真。
とにかく男前なのです。
真っ赤なゲートがかっこいいのです。
そんな宮川ダムの数年前のホームページです。
現在は新しくページ構成が変わっているのでこのページはなくなっているのですが
このページを読んだ時にあまりのインパクトに
思わずページをHDに保存しておいたというくらい
すごい衝撃を受けました。
災害対応時の管理所の皆様の食糧事情が細かく書かれていたのです。
さらにお風呂や水道、洪水調節中の仮眠の状況なども書かれていて
あちこちの管理所でお聞きしていた話と合致することも多く
ほんとにこんな感じなんだな〜といろいろ妄想して
その後、大変な山奥のダム管理所に見学に行くたび
非常食を見せてくださいとお願いしたりしていました。
でも、ほとんどのダム管理所ではこんな感じ。
お料理プロセスがないご飯事情。
宮川ダムは大杉谷の麓でいつも過酷な孤立しやすい環境にあるから
長期戦に備えてご飯事情が充実しているのかも。
そうしなくては災害時の極限状態で体力気力、持続させるの大変だから
ご飯はしっかり美味しいものをという心構えができているのかもっ。
と、妄想がどんどん膨らみまして
2015年11月末
ついに宮川ダム管理所(管理室)のご飯事情をお聞きするべく
やってきました。
そろそろ到着。
天端が通行止めなので大杉谷方面を目指す方はこの場所で右岸に
ダム管理室を目指す人は左岸を進んでくださいという丁寧な標識。
ダムカード方面♪
左岸の落石が多い細い道路を登っていくと堤体が見えてきました。
おお。ゲートもとに戻った。
右岸側の1号ゲートが更新されました。
階段が塗装されて他の二枚と違って全部真っ赤なのでわかりやすい。
左岸のミニ水族館前のパーキングスペースに車を止め
いそいそと天端に移動します。
左岸から天端中ほどを過ぎて1号ゲートの上あたりまでは徒歩で行くことができます。
それより右岸側は今のところ徒歩でも通行できません。
真っ赤っか♪
ぴっかぴか♪
1号ゲートです。
でも色味的には個人的に2号、3号ゲートのほうが好き。
カビと汚れとバトルダメージで色気が出ているから。
この赤いいわー♪
左岸下流側を見下ろすと維持放流発電室から流れ出しているお水が確認できました。
その一つ上にあるのが利水放流を担う放流主バルブの水の出口
一番上が低部取水放流主バルブの水の出口です。
洪水の後にこれらのバルブをうまく使い分けるのだそうです。
選択取水設備と合わせて洪水後の濁水の長期化を防ぐ対策に生かしたり
ダム下流で発生する黒色河礫(岩がイオン作用で黒くなる現象)を防ぐべく
適した水を選択して流しているとお聞きしました。
宮川ダムは副ダムもかっこいいのです。
この形、ダム管理者の方の中では地味に人気があったりします。
越流高が変わることで副ダムを超える水が
ある一点からいきなりドバっと増加するのではなく
段階を経て徐々に増えていくので人気があるのです。
でもあまり採用されているのは見ないです。