美歎水源地 見学 その1

2004/6/30 更新

神戸市水道局堤体3兄弟を見てから各地に残っている
石積みの素敵な堤体をたくさん知りたくなりました。
文献をあさっていると鳥取県国府町の美歎(みたに)という場所に
素敵な堤体が残っていると判り、ふらりと出かけました。


現地まで迷わずに来たのですが数百m手前で道を間違えた錯覚に陥ってうろうろ。
地元の方に聞いて到着しました美歎水源地。


がたがたのダートを進むと突然、煉瓦造りの遺構が。


桜の木がたくさんありますが花は終わってしまったようです。
二週間前に来ていたら花盛りであったことでしょう。

桜の木の間に車を止めました。


すぐ横に流れる川に橋がかかっていました。
その向こうには建物がいくつか見えています。


一見しっかり建っているように見えますがとても古い橋です。
手すりは細い鉄で錆が浮いています。
橋脚もあちこち錆びていて情緒を感じるよりやや危険な感じ。


この美歎水源地は大正11年に作られた鳥取市の上水道施設です。
昭和53年まで実際に使用されていたということですが...。

閉山して20年経たないうちに屋根が落ちて崩れていった鉱山施設を思うと
このくらい痛んでしまうのも仕方が無いかと思います。

100年以上建ちつづける事を目指して作られた建物と
建て替えを前提として建てられた建物の違いです。