丸山ダム 見学 その2

しばらくうろちょろしていると、何と、トンネル工事を請け負っている
鹿島の現場関係者の方が車で到着されました。

千載一遇っっ  チャンス到来っっ
そうだ!ダム管理所に電話したときに、今日、県道付け替えの
トンネル工事現場見学会があるって仰ってたしそれでお越しになったんだっ♪

バリケードをどけて中に進まれるお兄さんに突撃。

「すいませーん。通りすがりのコンクリートマニアの観光客ですがこの遺構を
写真に撮りたいんで中に入らせて貰えないでしょーーーかっ」

吃驚しながらもお兄さんは中に入れてくださいました。(勢い勝ちか?)

「凄いですね。こんな遺構は見たことないです。」
「当時のもので今回のトンネル工事が始まるまではコンベアとか残っていたそうですよ。」
「ええっ。その時に来ていたらよかった。惜しいっ。」
「工事が始まるまで草むらになってましたからね(笑)」
「今回のトンネル付け替え工事でこの遺構は撤去されるんですか?」
「いえいえ。残りますよ。この道路が下流側で川を越えますから。」
「うわー。よかったぁ。こんな貴重な土木遺産を壊すなんて考えられないって
さっき説明書きを見ながら思ってたんですよー。」


骨材をざざぁっと出していた部分にはただ穴があいているものから
こんな風に仕切りが在るものまで色々です。
この壁面の右側にあるツタの喰らいついていた跡が見えますでしょうか。
最近まで草ぼうぼうの中に残っていた遺構なんです。


「見事ですね。ダム建設当時からこれは鹿島さんが関わっておられたんですか?」
「いえ、これはダムと同じく間さんが。」
「当時はセメント高価だったし大変だったでしょうねぇ。これって鉄骨入ってますか?」
「ええ。入ってますよ。でも骨材の大きさがばらばらでしょう。」
「うわ!ホンマですね。凄い粗い部分が(笑)」
「でもしっかり建っているでしょう。」
「当時は中庸熱セメントも品質がまだまだでしたし工事用のプラントにしては良い仕事されてますねぇ。」

鹿島建設が今回受け持つトンネル工事。
こちらも滞りなく進みますように。
お礼を述べて骨材プラント跡を離れました。


骨材プラントがあるということはダム本体も近いはず。
視界は全く開けませんが山勘で進みます。


藪の中にはコンクリートの建物の跡がいくつも残っています。
丸山ダム建設で残された遺構だろうとわくわくしながら道を進みます。


木々の間から突然視界にローラーゲートがっ。
やったぁ。堤体に到着だあっ。