丸山ダム 見学 その1

2004/7/30 更新

2004年の夏。
国土交通省直轄ダムと水資源機構(旧・水資源開発公団)のダム、
及び各地のダムで開かれるイベント『森と湖に親しむ旬間』で
かねてから狙っていた岐阜県の丸山ダムに行ってきました。
丸山ダムは戦後初の100m級のハイダムとして有名です。

走りなれた道で行こうと中央道の土岐ICからR21で北上し
亜炭の採掘の歴史で有名な御嵩町に入り堤体の横に繋がっている
県道358で行く事にしました。


看板の類に恵まれませんでしたが県道358進入路を見つけ
細い山道に進みます。対向車が来たらちょっと悲しい細さ。

しばらく進んでもワインディングをクリアしても先が見えなくて
道を誤ったかと不安になってきた時です。


突然山の中にどどん!と登場したこのコンクリートの塔!

「うぉぉっ!何でこんな山の中に遺構がっ!!」

車を停めて走り出ました。


塔は中空で丸い窓がいくつも開いています。
そして上部には何かを支えていた台座が残っています。


工事現場だったのでこれの撤去工事なのかと気持ちが焦り
立ち入り禁止の柵の周りをうろうろしていると工事看板発見。

新丸山ダム建設に伴う県道付け替え工事の現場でした。
こ、この遺構は撤去されちゃうの??(おろおろ)


さらに横に綺麗な看板がありました。
なんとこの遺構は丸山ダム建設の際の骨材プラントでした!

コンベアで運んだ骨材(コンクリート原料)をサイズ別に選別貯鉱する塔だったのです。
骨材散布塔というそうです。

ダム建設当時の遺構がダム周辺に残っていると
わくわくしてしまうコンクリートマニアの自分です。
普段良く目にするのはやっぱりコンクリート打設のクレーン橋脚跡。
骨材プラント跡なんて初めて見ました♪


当時の写真と説明書きが在りました。
往来も少ないであろう県道にこんなに丁寧な説明が在るなんて
直轄ダムならではの行き届いた配慮ですね。