丸沼ダム見学 その1

2005/11/2 更新

国内で6基しかないバットレスダム。
その中で一番堤体が高く貯水池が大きいのが
群馬県片品村にある東京電力所有の丸沼ダムです。

丸沼ダムは現役の発電堤体で一般公開されていないため
普段は天端左岸からしかビューポイントがありません。
又、堤体の下流も大尻沼という湖沼になっており現地に行っても
天端左岸からちらっとしか見る事ができないのです。
別のビューポイントを探すというなら大尻沼にボートで漕ぎ出してアプローチするしかないのです。

しかし今年は10月28日の“群馬の日”に特別公開されるという情報が入りました。

めったに無い機会です。

 

奈良から群馬までは600km以上。
自分にとってはとても日帰りができる距離ではありません。
翌日も休みだったらまだ強行突破しやすかったのですが
よりによって前日と当日が休みでした。

ん〜   めったに無い機会なんです。

そして足尾に行きたい気持ちがとても高まっていました。


27日は足尾まで行き一泊して
28日の朝一番に堤体を見学してとんぼ返り
というプランを立てました。

家族から無言で呆れられました。
 


そして28日当日の朝。
足尾で宿泊していた国民宿舎を7時45分に飛び出してやってきました丸沼です。
日光いろは坂をぶっ飛ばして金精道路を抜けてやってきました。
中禅寺湖周辺は平日の朝だというのに観光客で大賑わい。
一年で一番賑わう紅葉の日光。
その横をわき目も振らずとにかくダムへと愛車を走らせます。

地図を見ても堤体の位置は描かれているのに国道からの道が描かれていません。
現地で入り口を発見できるだろうかと心配しながら走っていると...


これが堤体管理道路への入り口。
このガードレールの切れ目だけが入り口。


そして標識はこれだけ。
こんなちっこい標識ではまるで隠しているようです。

ガードレールの切れ目から先は下り坂。
少し広くなっている場所が駐車スペースです。未舗装で砂利敷きです。
車は無理やり詰めても7〜8台が精一杯だと思われます。

私が到着した時は一台も車は止まっていませんでした。
しかし今日はここに車があふれかえる事が予想されました。

来る前に今回の特別公開について群馬県の文化課に問い合わせたところ
  今回、反響が大きく問い合わせがとても多い
  駐車場はどれだけ詰めても15台が限度で見学希望者が多数になった場合は車を入れ替え制で考えている
  満車の時は周辺の紅葉を楽しんでお待ち頂くように考えている
  見学時間も11時と14時で予定しているが見学者多数の場合は回数を増やす予定である
ということでした。

平日なのに日光の賑わいは半端ではありませんでした。
そして丸沼周辺はまだ今の時間こそ静かですがどんどん通行車両も増えていました。
そしてこの駐車場にどうやって15台も詰め込むというのかという不安が...。

とりあえず迷惑にならないように端っこに車を止めた8時40分です。


朝一番。誰もいない堤体への道。
てくてく進んでいきます。


すぐに堤体に到着しました。
バットレスです!