草木ダム(関西電力) 見学 その4


堤体下流側右岸で平になった場所には
雨量計その他の観測機器がちょこん、ちょこんと設置してありました。


積雪標もあります。
この辺りはかなり降るんでしょうね。
標高も高いし。


木造の建物の入り口側に看板が掛けられていて
「関西電力株式会社 貯水池番舎」の文字。

これまた初めて見た。

黒部川とか常願寺川水系の山間部のダム管理所に
「見張所」の文字があるのは実際見てきましたが
「番舎」は初見。


フェンスと川の間には水路があり
非常に勢いよく水が流れていました。
バルブか何か設置してあるようでホントにすごい勢いでした。


減勢池を形成する副ダムも曲がっていて下流に凸。
堤体は上流に凸なのでちょっと不思議な感じ。


さらさら越流したらとても綺麗だと思います。
激流は嫌。

でもこの上流は平成16年の台風23号以降
何度も来た台風や前線による降雨で山がとても荒れています。

堤体の越流部にもたれかかっていた流木もそんな荒れた山から出てきたものでしょう。

ダムは長く働くために
維持管理がとても大切な施設です。

97歳になる草木ダム。

堆砂は進んでいますが今も現役発電ダム。

それは日々、このダムを大切に管理してくださっている方がいらっしゃるから働き続けられるのです。

長く働いて役目を新しい施設に移し
廃止となって荒れ果ててしまった廃堰堤もいくつか見てきました。

じーっと見ていると

「引退? そんなこと考えたことないよ」
「まだまだ仕事できるからね」
「若い者に負けないよ」

と鼻歌交じりに返事をくれたような気がした
草木ダム(関西電力)見学でした。

 

おまけ

上流に行くと素敵な枠工が見られます。


枠工が緑ふかふかになってくると素敵です。
でもここにこんなに大きな枠工を設置しなくてはならなかった災害があったことを
見ている時に忘れてはならないのです。