草木ダム(関西電力) 見学 その2

今まで何度も神子畑選鉱場や明延鉱山に通っていて
近くまで来ていたのに草木ダムには来ていませんでした。

突然、行っていなかったことを恥じてやってきたのには
春にダムの中の偉い人とお話していて大ボケをかましていたからです。

「草木ダムは見に行かれましたか?」

という質問をされたときに最初に頭に浮かんだのが・・・


水資源機構・草木ダム(群馬県)
こっちの草木ダムだったのです。
「草木ですか・・・一度行ったことがあるんですが
到着したのが夜だったのでちゃんと見られなくて・・・」
「堆砂が進行していますので見に行ってみてください」
「はい(あ、渡良瀬川の上流に足尾があるからか・・・)。」
と、会話が微妙に噛みあわなかったような変な感じがしていて
しばらく経って
違ーうぅっ!!
群馬の草木じゃないっ!!
さっきの会話で出てきたのは兵庫の草木だっ!!

と気づいて真っ赤になったり真っ青になったりしていたのです。
同名ダムには気をつけなくては。
佐久間とか黒部とか天ヶ瀬とか。


勘違いを恥じ
本日は一番いい顔撮るぞという気合いで
やってきました草木ダム(関西電力)。


とりあえず安全な道路横の拡幅された場所にパーキングして
徒歩で堤体に接近します。


天端はしっかりフェンスで入ることはできません。
これは当然。
だって天端に入っても対岸に渡れるわけではないし。
対岸に人家があるわけでもないんですから。


堤体とダム湖の横には細い道があります。
軽トラックなら余裕で通れるくらいの幅。


フェンスがあるので隙間からダム湖や堤体を愛でる形になります。
水位標が階段状に並んでいるのが見えています。


ダム湖です。
見学当日は薄曇りでしたが。


細かな砂がダム湖に堆積しています。
水位の変動が激しいのでしょう。
対岸を見れば越流部標高と同じレベルで
裸地がくっきりしているので水位がどこまで上がるのか明瞭です。


堆砂が進んでいますとお聞きしていたとおりです。

ダム便覧のデータによると1913年に竣工となっています。

しかし関西電力の方にお聞きした所
草木ダムの湛水開始は大正7年(1918年)なのだとか。

2015年で97歳になります。

当初は、ここに取水堰堤があって発電をしていました。
発電開始が大正2年(1913年)です。

発電所ができた後に今の草木ダムが建設されたのだと教えて頂きました。

これはよくある。
発電ダムの場合は堤体ができた年じゃなくて
発電所が運開した時が竣工年で登録されたりするのはよく聞きます。

もうすぐ100歳になるんですね。
それだけお仕事してきたのだから砂も溜まります。
でも現役の発電ダムで頑張っています。