黒川第一発電所総合更新工事現場 見学 その3


第1工区の見学に続いて連れてきていただいたのが
阿蘇立野病院の裏のこの水路。

小水力発電とお聞きしていたので
ターゴ水車かなー
かわいらしいくるくるってどんな水車かなー
と、うきうき近づいて行ったところ…


まさかの!!!

螺旋水車!!

動いている螺旋水車が見たくて石川県の砺波チューリップ公園に行こうかと
思っていたのですがまさか突然、動いている螺旋水車に出会えるとは。


かわいく水路にすっぽりはまっている水車ボックス。
中で螺旋水車がくるくる♪くるくる♪


出水やメンテナンス時には、かぱっ!!と取り外せるという優れもの。
盗難防止のチェーンがあるあたりにもコンパクトさが際立ってます。
この小さな螺旋水車で街路灯の照明をまかなっています。
か わ い い !!

最後に黒川第一発電所の建屋を見下ろせる現場
第2工区に移動です。


水圧鉄管の整理。
今までは三本の鉄管が並んでいましたが
緊急排水管一本と、メインの水圧鉄管の二本になるので。
着々と除却が進んでいます。

そしてやっぱり内田工業様の現場用モノレールでした。


黒川第一発電所建屋も除却が進んでいました。

そしてそこまでに続く拡幅された道路ですが
ここには国内でも最大級の泡沫コンクリートが用いられているのだそうです。

気泡コンクリート。
硬さは十分あるけど比重が軽いので
大量に盛っても重さで地山に負担をかけにくいのです。

実はなぜこの時期にわざわざ来たのかというと
この頃に立野ダムの試験湛水が始まっていて
SWLになるだろうという予測があったからなのですが
試験湛水は延期になました。

なんで延期になったのかというと工事中にやってきた雨のせいで
一部の工程が遅れてしまったからです。


その雨の時のナウキャストになります。
直撃でした。


これはダム工学会のwith Dam Night2023 導流・減勢編のために
立野ダム工事現場の知り合いの職員様からお借りした出水写真です。
すごい画ですが、これでも中出水です。
立野ダムはこれよりもっとすごい洪水と戦う設計です。

この写真を見て最初に思ったのは、下流にある黒川第一発電所工事現場は
どうだったのかということでした。


この距離ですから…
まさか、水をかぶってえらいことになっていたのでは…
と、心配していたのです。

大丈夫だったのですかとお聞きしたところ
全く影響はなかったとのことでした。

長年、この場所で発電所やってますからねー♪
という余裕のお返事がとても嬉しい。


現場にあった工事の説明板イラストです。
建屋はほんとに半分くらいになってしまうのです。


コンパクトになっても発電電力量はほとんど変わらない
最新型に変身します。


黒川第一発電所が生まれ変わる工事が無事に終わったら
立野ダムと一緒にインフラ見学ツアーをしてほしいとつぶやいておりましたら
すでに何度か開催されているということでした。

地元の方に工事を知ってほしいので。
熊本地震で大変な被害を受けた黒川第一発電所ですが
立野ダムも仮排水トンネルを掘っていた時でセントルがトンネル内で拘束されるという
大変な被害を受けました。

地域の国道は寸断し、橋は落ち、ライフラインは途絶し
ここまで復興するのに何年も時間を要しました。

熊本地震からの復興。
熊本に来るたびに見ている熊本城の復活。

熊本の人はなんでこんなに強いんだろうかと思ったのですが
強くないと自然と共生していけないからという事ではないかと。

いつもお世話になっている九州電力の皆様、
貴重な見学をありがとうございました。

長く使われてきた水力発電所を新しく更新し
“ずっと先まで、明るくしたい”のフレーズ通りに
未来のために工事が進むのが楽しみです。