黒部ダム(栃木) 見学 その1

2007/10/5 更新

黒部ダムといえばどうしても富山県の黒部ダムが頭に浮かびます。
しかし栃木県にも黒部ダムというダムが存在します。

栃木県の黒部ダムは東京電力の発電堤体で
日本ダム協会のダム便覧においては重力式アーチとして登録されているダムです。


夏休み二日目。
霧の中をさまよい、初めに行こうと思っていた川俣ダムにゲートで侵入を阻まれ
へこんだ気持ちを晴らそうと美しい堤体にやってきました。

雨上がりの早朝。
しんと静まり返った黒部ダム・ダム湖です。


黒部ダムはトンネルの横にあります。
日光市内から県道23号線を走ってくると
堤体下流側からアプローチすることができる交差点が出てくるのですが
行きすぎてトンネルを抜け、この青柳大橋という橋で
ダム湖を渡ってくるっとまわりこんでくることもできます。


東電の発電所の水圧鉄管と発電所の横を通り上流側から近づく黒部ダム。
曲線が綺麗です。お水も実に綺麗です。


堤体にどんどん近付いて行くと天端の左岸に取水ゲートがあります。


ゲートの横までやってきました。ローラーゲートのようです。
ゲートピアから照明が伸びていました。


アーチからちょっと外れてしまっている左岸一番端のゲートです。


ゲート銘板。洪水吐門扉です。


黒部ダムは国内初のコンクリート製発電専用堤体です。
1912年(大正元年)竣工です。
傷みが激しかったために1987年に全面改修が行われました。
当時の面影を残す堤体表面は布石積みで見惚れるほど美しいです。