久木ダム 見学 その2


貯水池です。
平鍋ダムに続き、こちらもとても綺麗な水でした。

天端は下流側に巻揚機が並んで平鍋ダムとよく似た配置になります。


こちらも平鍋ダムと同じ装甲板を装備してもらってました。


平鍋ダムとお揃いの呉造船所様の作品です。


左岸側の取水口です。
こちらから二又発電所へお水が届きます。


ラジアルゲートを貯水池側から。
スキンプレートにワイヤーロープが接続する前面吊りです。


こちらの建物は久木ダム見張所と表札が出ていました。


その見張り所の横に並んでいるのが二又発電所への取水口。
どーんと構えているのが制水ゲート。


ラジアルゲートとお揃いでこちらも呉造船所様の作品です。


ゲートの裏側に回って吃驚しました。

これは…
これはとても変わったローラーのような…
こんなデザインのローラーゲートを間近で見たことあったかな…??

二つのローラーを一組にまとめてそれを並べて取り付けています。

自分がローラーゲートと聞いてまず思い浮かべるのはこっちでした。


七色ダムの発電用取水口のローラーゲートです。
ローラーが一つずつ並んでつけられています。
しかし、今回、落ち着いてローラーゲートの写真を見返していると
でんぱつ様の瀬戸石ダムも七色ダムも船明ダムも
四国のいのち・早明浦ダムもみんな
ローラー二つを一つにまとめてそれがいくつか並んでいるこのタイプ。
思い込みで見ていた自分に激しくダメ出し。


という事で、このローラーゲートのローラー二つを一つにまとめて
並べるタイプについて調べました。

と、行ってもキーワードが全く浮かばなかったので
“wDN2022 ダムオデッセイ ゲート探求の旅”でお世話になったIHIインフラシステムの偉い方に
写真をつけて質問したところ「ロッカビーム」式であるという事を教えていただきました。

・ローラーを小さくし、戸溝も小さくできる
・一つのローラーにかかる荷重を均一化できる
・扉体が大きい場合、水圧荷重が大きい場合によく採用される形式

なのだそうです。
最新型のゲートの採用例も教えていただきました。

水門におけるロッカビームの挙動については
ちょうど天ヶ瀬ダムの事例がwebに上がっていたので
こちらで確認していただくととても挙動がよくわかると思います。
 ダムゲートにおける分解整備工事の施工事例について


ちょっとオーブが飛び過ぎてしまいましたが
左岸から見た久木ダムです。
なんだかとてもかわいらしい姿に撮れました。

この後、魚梁瀬ダム見学に移動しました。