小牧ダム見学 その4
右岸に渡ってきてアングルを変えられるところが無いかとうろうろ。
藪状態になった道の横になにやらコンクリートの気配。
登ってきました。
水槽がありました。
そーっと中をのぞくと静かな水面。
どこに送水しているのかなと思いながら落ちないように腰掛けます。
少し高いところに上がっただけですがゲートが綺麗に見えて大満足。
堪能していると、ふと気になるものを見つけました。
堤体左岸にこんな部屋らしいものがあるんです。
いつも勉強したい時に開く、竹林征三氏の『ダムの話』『続・ダムの話』で
小牧ダムが取り上げられていたので参考に見返してみました。小牧ダムの堤体左岸にはエレベーター式魚道があったと記載がありました。
鮎の遡上を妨げないように設置されたというものですが
昭和9年の洪水で設備がダメージを受け現在は使われていないという事です。
天端を歩いていてもそれらしき設備は見えなかったので撤去されたのかもしれません。本には詳細な図が載っています。
その図と照らし合わせると17番ゲートの横に魚道があったということです。
ということは
この部屋らしき物の横にある、一見、排砂ゲートのような三列の壁で
確保されているこの水路が魚道で間違いなさそうです。
堤体についているこの部屋はエレベーター魚道の操作室ではなかったのかと思いました。
魚道があった部分のダム湖側は現在はこんな風になっています。
この鉄の籠があった辺りで鮎が上流にどんどん上げられていたのでしょうね。