北又ダム 見学 その6


天端にある説明板です。


北又ダムの位置はこんな山奥。

黒部川水系のダムですが
隣の小川に水を送って発電しているのが点線で示されているのでわかります。

朝日小川ダムは42800kWも発電できる水力発電所です。


堤体上流面図。
洪水吐ゲート2門と排砂ゲート2門。
かくかくしてがっしりした印象。
滑らか艶っぽい曲線のダムではなくて男のダムという印象。


横から見てもやっぱり男っぽいダムですね。
洪水吐はスキージャンプ式で空中放流減勢。


天端にある建屋に『北又ダム見張所』の文字が。

小口川ダムと同じですね。
小口川ダムも『見張所』って表札が出ていました。
多分、豪雪地帯で冬季は閉ざされるからかなと思いました。


天端も質実剛健。
とにかく硬そう、頑丈そう。

積雪の深さを見る為のポールも尋常じゃない太さですし
監視カメラの支柱も極太でした。


洪水吐ゲートです。
二枚あります。

下のゲートには越流した時に水流を整える為のデフレクターがついています。

これが積み重なった状態。
そして二枚繋がった状態で一番下が少し開いています。


ダム湖はこんな感じでとても水が綺麗です。
登山者くらいしか来る人がいない山奥ですから。


上流面が見えるところという事で監視カメラの足元に移動させて頂きました。

右岸にあるのが朝日小川第一発電所にお水を送るための取水口のスクリーンです。


洪水吐ゲート上流面。
ゲート2枚なのがこちらから見ると分かりやすいですね。


さらさら流れる維持放流。

黒部川の豊富な水は砂も運んできます。

でも全然削られていません。
とても頑丈。
これが高強度コンクリートの強度なんですね。.


黒部川の奥の奥。
人里から遠く離れた山奥の北又ダム。

北陸電力様のダムで一番新しいダムです。

古くから頑張っているダムは長く働けるように改修されていきます。
北又ダムは長く使えるようにメンテナンスフリーで使えるくらい頑丈に作られました。

それを可能にしたのはこの水力王国・富山で長くダム管理をしてきた北陸電力様の蓄積したデータ
どんな素材を使えばダムが長持ちするか
どんな構造にしたらダムが仕事をしやすいか
蓄積されてきたデータは新しく生まれてくるダムにこうあるべきという教えを授けてくれました。

新しくつけられる発電所の工事が順調に進みますように。

そして
ついに
北陸電力様のハイダムをコンプリートしました。

有峰ダム
小口川ダム
祐延ダム
小俣ダム
真立ダム
真川ダム
神一ダム
神二ダム
神三ダム
小原ダム ←増えた
雲川ダム ←増えた
吉野谷ダム
手取川第二ダム
手取川第三ダム
尾口第一ダム
新猪谷ダム
浅井田ダム
武周湖ダム
久婦須第二ダム
中宮ダム
大坪川ダム
岩井谷ダム
北又ダム

どのダムが一番好きですかとか聞かれたら困ります。
どのダムも素敵なダムでした。

でも有峰は別です。
王者だから。