君ヶ野ダム見学 その16


堤体打設が終了して湛水開始直前のダム湖側です。
オリフィスゲートの取水口が見えています。

赤いゲートの真中ふたつはクレストのラジアルゲート。
外側のふたつはオリフィスゲートの取水側を塞ぐ時に使う
コースターゲートです。真下に滑らせてオリフィスを塞ぐのです。


湛水が終わってお水満々、運転開始できる状態になったダムです。

「ダム湖の使用について制限の多いダムもありますが当方のダムでは
バス釣りの方も特に制限していません。」

「沈んだ村の電柱が時々顔を出すんです。それを目印にして
ポイントに到着する方もいるようですよ。」


君ヶ野ダム湖の水没前の写真がこれです。
治水についてダムが必要だからという建設の話にこの住民の
方々は理解を示してくれて、交渉はスムーズに進んだそうです。

君ヶ野ダムの水没保証は下記のようになっています。
 家屋 41棟
 公民館 1棟
 消防車庫 1棟
 神社 1棟

田畑、山林、宅地をあわせて94.6ha。
鉱業権と漁業権が各1

建設の話が持ち上がった昭和38年。
まだその10年前に伊勢湾台風が日本全土に爪痕を残しました。
治水に対して住民方は理解を示して移転に同意してくださいました。

その方々の気持ちに応える為にもこのダムは頑張っているのです。


真横から見るオリフィスからの放水は圧倒的な迫力です。
水の魔力に取り付かれている人には美しすぎて危険です(笑)


減勢工のスリットから渦巻いて出て行く水・水・水。

「あのスリットにつけてある鉄柵は流木などに対応する為の物ですか?」
「はい、木に限らず流れてくる物を止める為の物です」

「オリフィスの取水口は深いから木は少ないですか?」
「以前、鹿が引っかかっていた事がありました。」

鹿っ!?  鹿って動物のあの鹿???

「多分、ダム湖側からゲートをくぐって流れて来たんじゃなくて
夜に道を見失って減勢工に直接落ちたんだと思いますが。」

その鹿...引上げ作業は大変だったと思います...。