菊池川堰堤群 その3


排砂路はスライドゲートで閉塞されて水位維持。
お水は発電所に向かって取水口へ。


左岸側からも見ることができます。
少し足元悪いけど。


景勝地に溶け込む美しい石張取水堰堤です。
越流している時もとても綺麗なはず。

◆ ◆


1km程下流に移動してきました。
先ほどの取水堰堤からお水が届いている発電所建屋が見えています。


割と急な下り坂の橋を渡っていくと途中から目に飛び込んでくるのが
またまた美しい曲線の取水堰堤です。

「こちらが菊池川第一取水堤になります」
「? 上流から二番目なのに第一? こっちの方が竣功早かったのですか」
「はい。こちらが大正10年(1921年)4月です。第五は大正12年(1923年)3月です」
「さっき見せて頂いた堰堤が菊池第五取水堰ですね」
「はい。なのでここにある発電所も菊池川第五発電所になります」
「なるほどー」


発電所に向かう下り坂。
説明板を発見しました。


現在地、菊池川第五発電所の俯瞰図。
右側には菊池川の九州電力様の発電所が丸印で示されています。


先ほど見学した菊池川第五取水堰は
菊池渓谷の文字がある道が県道から分岐したすぐ横にあります。
現在地菊池川第五発電所まで約1km。


そしてここ、菊池川第五発電所のすぐ横にあるのが
菊池川第一取水堰で更に下流にある菊池川第一発電所に水を送ります。

菊池川の落差を上流から下流まで
無駄なく利用して発電しています。
こういうの大好き♪


堰堤はこんな形。
菊池川でいちばん古い発電用取水堰堤ですから
ここの形が菊池川のスタンダードになっているはず♪


しかし…
美しさのスタンダードなの?
この曲線美、尋常ではないです。
苔苔が更に魅力アップ。


隣にはすごく詳しい説明板がありました。

「当発電所は、大正十二年(1923年)三月二十八日、
三年間の難工事の末、熊本電気株式会社により建設されました。
当時の発電所名は菊池川番外第一発電所、
出力は1200kW(現在は1500kW)で…」

元々、第五取水堰は菊池川番外第一という名前だったんですね。
番外とはまたインパクトのある名前で…。


発電所にはもうひとつ橋を渡っていきます。
川が交差した複雑な地形です。


菊池川第五発電所と書いてあります。