蹴上発電所 公式見学 その5


第三期発電所を出て正門前広場に戻る途中
水車を回したお水が出てくる放水口がちらっと見えました。

スタート地点に戻って来まして見学の皆様
関西電力の方に質問したり記念撮影したり和気藹々。
一番人気はやっぱり水力発電事業発祥之碑の石柱。

そして時間になりましてご案内くださった皆様に
ありがとうございましたとお礼を述べて
敷地の外へ移動しました。
見学会、無事に終了。


そして門の外に出てからちらっと覗いたところ、
多分、午後の見学会に向けてのミーティングが早速始まっていました。

門を出た見学者の皆様、ほとんどの方がインクラインに向かわれました。
一緒に見学していた奥様からインクラインや
発電所の取水口のことを質問されたので
ご一緒しましょうかとご案内。
疏水分線から南禅寺水路閣まで行きたいという方もご案内しました。

◆ ◆

見学時に蹴上発電所のパンフレットと一緒に
関電ガスのボールペンと「京都岡崎ガイドマップ 岡崎どこいこトコ♪トコ♪街図」
という周辺地図をいただいたのですが見学を終えて
実に準備周到な見学プランになっているんだなと感じました。

変電所でお聞きしたスライド説明ですが
一般の方にも分かるように簡単に造っているのは間違いないのですが
マニアにはキャーキャー騒ぎたくなる貴重な写真に図解、表の数字にデータの数々が
説明スライド中に次々、登場するのです。

でもそのスライドを見ている場所は変電所建屋でカメラ撮影絶対禁止。
なので必死でスライドの内容を覚えようと見入る。それしかできない。

現場で見学してもう少し詳しくっ、もう少しここ見たいよっ
という場所は、見学が終わってからでも
木が茂っていないシーズン限定だとは思いますが
敷地の柵の外からちらっと見えるかも。

第二期発電所の水圧鉄管から水を取り込んでいた
5か所の穴とかはむしろ柵の外からの方が見えやすいわけですし。

さらに、説明を聞いて気になった場所は
すぐ傍でそのまま観光、散策できるし
各所に歴史と由来を書いた説明板の類もばっちりです。

蹴上発電所の門の近くのフェンスには詳しい説明パネルもあるから
マニア目線でほしいデータはここで写真撮ればOK♪

そして頂いたパンフレットにも色々貴重な写真が載っています。
これらを合わせて現地で実に濃い産業遺産観光ができる仕組みなのです。


ねじりまんぽをくぐって水圧鉄管の横からインクライン、疏水公園と回って
田辺朔郎博士の銅像と蹴上発電所取水口を見て越流堤とその先の船溜を見たら
疏水の流れとともに歩いて南禅寺水路閣まで歩くもよし♪
インクラインを下って疏水記念館に行くもよし♪です。

疏水記念館に行けば
説明を受けた時に数字を覚えきれなかった
内容を覚えきれなかった
パンフレットにも載っていなかった…
という図や表も一部は展示されており
じっくり時間をかけて眺められます。


そして第一期発電所で使用されていたペルトン水車に発電機の現物も見られます。


蹴上発電所見学は敷地の中だけで終わらせるのはすごくすごく勿体ないのです。
蹴上に来たら琵琶湖の水が京都に届き、どれだけ活用されているか
その歴史の深さと明治時代の大事業を肌で感じることができるのですから
見学の前後で周辺散策して見て回らねば勿体ない。

◆ ◆


疏水記念館の横の南禅寺船溜です。
普段に比べて明らかに水位が低いです。


空っぽに近い南禅寺船溜。
こんな姿は何度も来ていますが見たことありませんでした。
疏水路停水期間限定のビューですね。


折角なので昨年の春に十石船でクルージングした鴨東運河。
夷川船溜までてくてく歩くことにしました。
道中、あちこちで展開されている疏水の工事。
これは石垣の復旧工事。


夷川船溜に到着しました。
なんと抜水しての浚渫中でした。


何年に一回くらいのペースで浚渫するのか分かりませんが
なかなかすごい土砂で吃驚。


そして夷川船溜で発電をしているのが夷川発電所の夷川ダムですが
お水ないから全部丸見えでした。


落差は小さいですが趣があるので人気の夷川ダム(船溜)。
この落差でもしっかり発電できるように
水車はS型チューブラ水車が採用されています。

竣工時はフランシス水車だったそうですが平成5年に取り替えられました。
現在の認可出力は300kWです。


ゲート全開で上流が綺麗に見えています。
可愛らしい&綺麗。


と、てくてく歩いて鴨川に到着しましたー。
このまま京都駅まで歩いちゃおう。

◆ ◆


この見学会に参加したらそのまま帰ろうと思う人は少ないと思います。
わくわくするような産業遺構が近距離で密集しているんです。
実際、当日見学された方の多くがそのままインクラインと疏水記念館、船溜、水路閣と
移動されているのを目にしました。

何度も何度も蹴上エリアに来ている自分でも
新しく見聞きしたことを確認したくてうろうろしてしまいました。

運開から127年目の蹴上発電所。

土木学会選奨土木遺産、産業遺産、IEEEマイルストーンにも選ばれた
日本の電力史に輝く現役の発電所です。

その輝かしい歴史を琵琶湖疏水という大事業の歴史と一緒に学び
見聞きしたことについて現場を歩いて体感できる素晴らしい見学会でした。

ご準備くださった関西電力様、ありがとうございます。
現場ではしゃぎすぎて騒々しくしてすいませんでした…。

 

おまけ

現地で喜び過ぎ


第二発電所建屋前で記念撮影


IEEEマイルストーン記念碑の横で記念撮影

そして
予想しておくべきだったけど
予想できなかった出来事


疏水記念館でまさかのマンホールカード配布
これはすごい人気だろうなと思います