川俣ダム 見学 その1

2007/9/29 更新

縦長アーチとして有名な川俣ダムは
国土交通省・関東地方整備局が管理している直轄堤体です。

北関東に行ったら是非見てみたいと
ずっと思っていました。

2007年の夏休み
北関東のダム巡り計画を立てた時、一番に頭にあったのが川俣ダムでした。

   ◆ ◆

夜中の2:00に家を出て群馬県の矢木沢ダムに到着したのが12:00でした。
初日は矢木沢・奈良俣・藤原・相俣と群馬のダムをめぐりました。
相俣ダムの見学を終えた後ここでスイッチが切れて寝ました。

夜半過ぎに起き出して奥鬼怒へ移動することにしました。

関東入りしてからずっと雨でした。
真夜中になって小雨になっていたので安心と思っていたのですが
ここから先がずっと霧との戦いでした。

金精峠では一番光量のあるフォグランプを点灯しても
1m前も見えない凄まじい霧でした。

日光市内に入って少しましになりましたがその後、奥鬼怒への道で
またまた凄い霧に包まれて現在地不明に。


どのくらい道が見えなかったかというと
路面とセンターライン以外見えるものもなく
周囲の道路標識は目視困難
民家の有無すら見分けられず
当然のように川俣ダムの看板も見えず
気がついたらダム湖の端まで行っていたという位の霧だったのです。

引き返してきた頃にようやく辺りが明るくなってきました。
霧の夜は神経がすり減ります。


そして川俣ダムの駐車場に行ったのですが
堤体には専用道路がありそこが開く時間まで
堤体には近づけないことが分かり
仕方なく別のダムを先に見ようと引き返す時に
川俣ダムを見下ろせる展望台のある旧県道の方にやってきました。


眼下に堤体が見えるはずなのですが・・・
かすかに堤体と管理所と吊橋が見えるだけです。

霧が晴れるまで手も足もでないことが分かりましたので
この後、黒部ダムに向かいました


黒部ダムと川冶ダムと五十里ダムの見学を済ませて川俣ダムに戻ってきました。


駐車場に車を停め、カロリーメイトをかじりながらゲート開放を待ちます。
掲示板にはダムカード情報や冬季閉鎖が終わって吊橋がオープンしたことを
知らせるチラシなどがありました。


しばし待っていると
突然静かな山の中に似つかわしくない機械音が耳に届きました。
シャッターの開く音と気づき、車を出て待ち構えます。

管理通路から宿直の方が出てこられました。
すすすと近づきにっこり御挨拶。

「おはよぅございますぅ♪」

「待ってたんですか?」

「はぁい♪お待ちしてましたぁ♪」

かなりアホ満開


苦笑されながらもゲートを開けてくださる宿直の方。


ゲートが開くとこうなります。
積雪対策のスノーシェッド付管理道路。
車両は管理所と天端に行くためには
必ずこのトンネル通路を通らないといけません。

見学者は管理通路の屋根の上を歩くことになります。
管理通路の屋根が遊歩道扱い。
見事なガードです。