定礎式と起工式 その2


定礎式が終わって移動してきたのはお隣の名張市。
同じ日の午後にもう一つ式典がありました。

名張かわまちづくり一体型浸水対策事業(T期)起工式です。


お世話になっている偉い人を道中拉致して車に乗せ
運転手として現場に潜り込みました。
わーい。

何故か面が割れていて近畿地方整備局の方から呼びかけられること多数。
昨年のwDN-Nabariが関係しているのは明白。
まぁ、悪い事しに来た奴かとつまみ出されないだけで良し。


名張かわまちづくり一体型浸水対策事業(T期)の説明パネルです。


名張川と宇陀川の合流点、黒田地区を中心に
川幅を広げて堤防の位置を堤内地側に移動させる引堤と河道掘削が行われます。
堤防に接続している橋も継ぎ足さねばなりません。
樋門も新しく作らなくてはなりません。


広げた河の内側は洪水が来ていない平時には親水護岸として整備することで
ホタルが飛び交う公園になる予定。

人が手を入れた川でホタルなんてという人がいるかもしれませんが
比奈知ダムの直下はホタル鑑賞の名所になっていますし
宇陀川の流域ではホタル乱舞管鑑賞ポイントがたくさんあります。
比奈知ダムのキャラクターはホタルンですし。

要は営巣環境と餌がばっちりだったら生物はちゃんと増えるという事だと思います。


テントに入って式次第確認。


祝電コーナーには足立先生の電報が!!


名張のお酒と記念の升が並んでいます。

む、PCの師匠が絶賛していた天下錦がある!!
凄く美味しいと日本酒通の師匠が褒めていたんだから
きっとおいしいに違いない。
今度、四合瓶を購入してプレゼント用に確保しておこう。


座席表を見て京都大学の角先生を発見。
また後ろから撮る。
1月に鶴田ダムでやっていたのと同じ事をここでもやっています。
悪さばっかり。


起工式、始まりました。


比奈知ダム20周年でも楽しいお言葉をくださった名張市長様はじめ
来賓の皆様の祝辞が続きます。
写真は足立先生のお話し中。


木津川上流河川事務所の方から工事の概要が説明されます。
モニターに注目。


過去の水害の写真です。
これは淀川水系河川整備基本方針の基準になった
昭和28年台風13号(T5313)襲来時の名張市鍛冶町橋。


次に大きな被害が出たのが昭和34年台風15号こと伊勢湾台風(T5915)です。


浸水想定区域の図です。
現在いる会場付近は5mくらい浸かる想定です。
合流点の下流で川が大きく蛇行して狭くなり始める場所だからです。

伊勢湾台風では現在の浸水想定区域と
ほぼ同じエリアが浸水したことが分かります。


そして近いところでは平成29年台風21号(T1721)。


衆議院選挙当日直撃の超大型台風でした。
いまだかつて見たことのない煩雑を極めた
台風情報画面がNHKに出ており、非常に印象に残っています。


このT1721において室生ダムが極限まで貯水を頑張ったのは
今いるこの場所の近くで堤防の低いところから水かさが増して
道路に冠水が発生していたからでした。


平成29年台風21号(T1721)で氾濫が発生したと川の防災情報に出た情報です。
このエリアでは堤防のアップダウンが大きく道路の冠水がしばしば起きていました。
川の防災情報では氾濫認定されてしまっていたんですが・・・。


合流点下流の狭い蛇行部。
ここを広げ、堤防を新しく位置を変えて設置するのです。


黒田地区の引堤の概要です。


約1kmの範囲で工事が進みます。
工事期間中に大きな出水がないことをお祈り。


親水護岸の説明で締めくくられました。


そして次に行われたのは鍬入れ式です。
定礎式は写真などで見てイメージがついていましたが
堤防は初めて。


来賓の皆様と地元の子供たちが
どっしり固められた土に鍬を入れました。
一応式典クライマックスか。


この後、鏡開きが行われました。
先ほど並んでいた名張の銘酒ブレンド。


一樽って相当な量だよな…と思っていたら
式典の時はちゃんとこういう仕掛けになっているという。


自分は運転手でもぐりこんでいますので升だけ頂いてきました。

川上ダムの定礎式(敷地外+ライブカメラ)
名張かわまちづくり一体型浸水対策事業(T期)起工式
を見てきたレポートでした。